パンドラの箱
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時々、心が冷たく凍る時がある。
誰も愛せない。 誰からも愛されたくない。
一人きりになりたい。 一人のままが良い。
差し出される手の全てを払いのけ、 贈られる愛の全てを踏みにじり、 抱き寄せる腕に噛み付き、 重ねられる唇すら噛み、 こぶしを振り回し、 何もかもを破壊したくなるのだ。
だけど。 壊したいはずもない。 失って困るのは他でもないあたし自身なのだ。
何よりも大切なその人を傷つけたくないと、 その想いであたしはやっと正気に戻る。 穏やかなその人の愛で、凍った心が溶け出す頃に。
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