にっき日和
おしながき前よむ次よむ


2006年10月07日(土) 夢見る頃は過ぎても

週末です。

久しぶりに休日出勤がありませんでしたので、

のんびりと遅い朝食をいただいておりました。

すると、ブラウン管から懐かしいメロディーが。

「セーラー服と機関銃」

25年前の大ヒット映画を、今年また、

テレビドラマとしてリバイバルするそうですね。

たしか、当時の同時併映は、

原田知世ちゃんの「時をかける少女」だったと思います。




25年前・・・・・わたしは高校生でしたが、

学校でもこの作品は、話題になっておりました。

「渡瀬恒彦って、オジサンだけどかっこいいねー」などと、

友人たちと語り合ったものでした。

そう、高校生のわたしたちにとって、

渡瀬氏は、とんでもなくオトナでオジサンに映っていたのです。(笑) 

そして薬師丸ひろ子ちゃんのセーラー服姿を見て、

ふだん何気なく着ていた自分たちの制服を、

改めて見直したりなんかいたしました。

セーラー服って、もしかしてカッコイイのかも???なんてね。




思えばあの頃のわたしは、

かなり映画好きな女子高生でありました。

学校の近くに数軒の映画館があり、

放課後は友達と寄り道をすることもしばしばでした。

とはいえ、高校生のお小遣いで映画のチケットは高額です。

そのため、もっぱら抽選の試写会を利用していました。

学校帰りに試写会会場へ寄ると、

うちの学校の制服が、ずらり並んでいたりして。。。

「おーい、こっちこっち」「○○ちゃんも当たったの?」

そんな会話が、あちらこちらに飛び交っておりました。

なぜなら当時は、よく教室で試写会の情報交換をしていたから。

みんな、少ないお小遣いでどう楽しもうかと、

あれこれ知恵を絞りあっていたのです。

だから自腹で観た映画って、意外と少ないんですよね。

当時の懐かしい映画といえば、「E・T」「ラ・ブーム」などなど。

邦画なら角川映画や、聖子ちゃんの「野菊の墓」あたりかな。




繁華街の一角にあったT劇場。

かつては、市内で一番大きな映画館でありました。

洋画の話題作は、ほとんどここの映画館で観ております。

学校帰りに新作のポスターを眺めたり、

待ち合わせの場所に使ったり、なにかと思い出の多い映画館です。

ただし当時から、かなり老朽化したビルで、音切れなど珍しくなく、

いつだったか「風と共に去りぬ」の途中で、

鳩ぽっぽが迷いこんできたことすらありましたっけ。(T-T)ノ_彡

とはいえ、あの頃のわたしには、そこは見知らぬ世界へ続く窓。

まだ見ぬ異国の景色に、ロマンチックな夢物語に、

わくわく胸ときめかせていたのです。

そんなT劇場でしたが、

とうとう今年、閉館してしまいました。

最新の複合型映画館へ客足が流れていったためであります。

ま、時代でしょうね・・・・・・・




ふと、思いました。

あの頃のわたしは、どんなオトナになりたかったんだっけ。

セーラー服を脱いで、

25年も経ってしまったけど。




誰かが言っていました。

オトナになるということは、ひとつまたひとつと、

何かを捨てていくことなのだって。

けれど、少しオトナになった今、こんな風にも思うのです。

捨ててしまったものも多いけど、

得たものだってあるじゃない・・・・・?




映画のような、

ドラマチックな人生ではないけれどもね。




















ぴょん

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