にっき日和
おしながき次よむ


2002年05月13日(月) 薔薇園にて

数年前まで、うちの庭には蔓バラが咲いていました。

毎年五月の今ごろには、

次々と花が咲いたものでした。

色は・・・

そう、赤というより濃いピンクに近かったような。

アーチなんて洒落たもんはなく、

無造作に蔓が伸び放題の状態だったの。

けど、わたしたち家族の目を楽しませるには充分だったっけ。

その蔓バラたちも、塀の改築とともに姿を消しました。



「薔薇園に行こう」

ぴょん母がわたしを誘います。

昨日の新聞で、湖畔の薔薇園の話題が記事になっていたからです。

平日だったので人はまばらでしたが、

満開のバラたちがわたしたちを迎えました。

そう広くはない園内に色とりどりのバラたちが、

おしゃべりするように咲き乱れています。

やっぱバラは洋のお花だわねぇ・・・とっても華やか。

満開の薔薇園をお散歩すると、

なんだか夢心地の気分です。

それとも、甘い香りに酔ったのでしょうか。




バラは女性を思わせます。



大輪の紅バラは、豪奢な貴婦人・・・

白バラは、楚々たる修道女・・・

おしゃべりな黄色に、ピンクは可憐な少女・・・

霧に煙るかのような薄紫は、上品な老婦人ってとこかしら。

そう、珍しいところでは緑のバラなんてのもあった。

白に近い薄緑で新種だそうです。



わたしが一番目を引いたのは、深紅のバラ。

小ぶりながらも、そのビロードのような花びらに目を奪われます。

外国の幻想小説が似合いそう。

朽ちかけた古城にひっそりと咲くの・・・・

・・・ええ、ドラキュラを連想しています(爆)( ̄ω ̄)ゞ



「挿し木をもらってきちゃったー♪」

うっとりとした気分に水を差すのは、ぴょん母の声。

いつのまにか、剪定した後の枝をいただいてきたらしい。

庭師のオジサンが分けてくれたそうなの。

どうせ捨てちゃうんだからいいじゃない、ってのが彼女の言い分。

見れば、買えば高価な大輪ばかりを選り分けています。

まったく主婦は抜け目がないとゆーか。( ̄∀ ̄;)汗

ま、でも大目に見よう。。。

わたしのお気に入りもしっかりGETしたようだしー。



「うまく根付いたらラッキーだねぇ」

来年あたり、うちのささやかなお庭にも、

色どりを添えてくれるのでしょうか。

なんだか得しちゃった気分で家路に着きました。



ぴょん

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