Spilt Pieces
2003年01月26日(日)  散歩
散歩は、知らないところを歩くから楽しい。
いつも通る町、住んでいる町。
車で通っていては分からないあぜ道、がたがた揺れる自転車のハンドルを握りしめ、行き先も告げずに出かける。
深くかぶった帽子。
おろしたばかりの白い手袋。
のんびりと漕いでいたら、買い物袋を下げたおばちゃんに追い抜かれた。
電車の踏み切り、待つのは私一人。
カンカンという音と共にリズムを刻み、電車の過ぎていくのを目で体で追う。


風と水の匂い。
田んぼに映った夕焼け。
二つで光って、冬のれんこん畑で作業するおじちゃんとおばちゃんをシルエットでもって映し出す。
風が吹くたび揺れる水は、その奥に静かな土を眠らせる。
光があって影があり、水があって太陽があり、色んな当たり前のことが当たり前であることに驚く散歩日和。


夕方にならないと活動しないだなんて、笑ってどうか許してよ。
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