Spilt Pieces
2003年01月08日(水)  学ぶ
勉強が勉強に思えない生活を送りたい。
それは、ずっと前から私の目標であり理想だった。
机にかじりつくことが楽しいとは思えない。
ただ知りたいことがあって、その手段として机に向かうならどれほど素敵なことか。
しかし実際のところ、楽しいと思えた経験は今までにほとんどない。
受験のため、単位のため。
「将来のため」という旗印の元に、ノートを開いてペンを持つという生活だった。
誰に強いられるでもない、状況がそうしろと言った。
望んで行ったはずの大学でさえ、課題〆切やら試験やらに追い立てられて、やむを得ずノートを開くことが多い。


就職について考えるとき、何となく今までとは違うような気がする。
教科書に載っていることを覚えるのではない、自分の言葉で自分の意思を語れと言われる。
人に自信を持って誇れるような自分はまだいない。
だが、それでも自分を見てくれると言ってもらえるような機会など今までになかった。
不安の方が大きいというのが正直なところ。
ただ、少しだけ、楽しみでもある。


就職した後、「将来のため」という言葉は通用しなくなる。
きっとこれまで「将来」を、自分のものだと考えていなかったのだろう。
就職がすなわち将来だなんて決して思わない。
ただ、言い訳などしても意味がないことだけはよく分かる。
だから、自分が望む道には妥協したくないと、決意を込めて思う。
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