(SleepWalking)
あしあと
砂に埋もれて消えてしまった ちいさなつま先の色が 隠れてもまだ思い出されて眠れない ひかりに漬けたら透けて輝くかしら わたしのみどりいろのあしは 溶けるようにあおいその血も
囁くことはかんたんで かんたんなほどに近すぎて いつか失うことなんて すこしも思い浮かべずにいた
ぜんぶぜんぶ忘れてしまうよ このまま逢えずにいつまでも 記憶は抜け落ちていくばかりで いろも、かたちも、手触りも 温度も、おとも、においさえ ぜんぶぜんぶ忘れてしまって なかったことにしてしまうなんて くやしくてできない
月が浮かぶたびに語りかけては ひとりごとに泣いてしまう そんなおひめさまみたいなこと 呆れてしまって またすこしだけ信じてみる ゆめの続きが起き上がるのを
2008年09月12日(金)
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