(SleepWalking)



ふりきっても
 
忘れようと努力しているのです

これでも

雑踏に消えてしまえばいいのだと

あの日と同じように

降り始めた雨を超えたらそこに

トンネルを潜り抜けたら橋脚が

ぶつかる訳などありません

残るのは使わない傘だけです

トウキョウは暗い

駅のホームで立ちすくむ

もうそこには誰もいない

繋いだ手だけが転がっているのです

忘れたいぬくもりごと

2007年02月12日(月)


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