(SleepWalking)



あおくおちてそのまま。
 

最後に笑顔を


最後にその声を


あたしのなかに深く吸い込んで


忘れないように


貴方の道は貴方のものだから


あたしはそっと見詰めているだけ


(たとえ貴方だけのものでないとしても)


開いて眺める貴方の顔を


ひどく懐かしく想い


息苦しさを感じながら


あたしは明日も生きていかなければならない


もしかしたらを考えながら


生きていかなければならない


貴方の残骸を探して


貴方の落し物を拾って


胸に抱いては泣いている


もし、貴方がいるのなら


もう一度逢いたい


なんていうのは我儘ですか


あおくおちてそのまま


あたしが消えてしまわないように


貴方との思い出が、欲しかった。

2004年03月11日(木)


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