(SleepWalking)



くるぶし
 

体育の後の


机の脚に引っ掛けられたアンクル・ソックスと


素足で上履きを履いた貴方の


細くて丈夫そうなくるぶしに気付いて


あのひとの言葉を思い出す


肩から腰におちる制服のラインと


そのまま流れていく脚のニュアンスに


他の誰かは気付いているかしらん


と少し考えて


抜け出せなくなっている


恋をするのに理由をつけるのは簡単だけど


もしあたしがそのくるぶしに惚れたといったら


あのひとは笑うだろうか。

2003年12月19日(金)


にほんブログ村 散文詩

 
 
 
 

back  next  chronological  latest  index

芳   Mail  My Favoite