chaotic speed king/about tess@新宿motion
2009年07月17日(金)
"about tess vs direction of the chord"というイベント。

出演は出順で以下。

direction of the chord
chaotic speed king
LAZYgunsBRISKY
about tess

仕事を切り上げ、motionに入るとすごい人。なんの客だ?
と思いながらも多少前へ出るとスペースがあるのはどこのライブハウスも一緒。

direction of the chord。
ストラトに足元たくさん(ワーミーぐらいは見えた)、レクチとマーシャル(つないでたのかは不明)の2台使い。
ベースはプレベ。ドラムが上手。
なかなかタイトなドラムにループフレーズながらドライブ&グルーヴたっぷりなベースさん。ギターは爆音。
インストな爆音ロックはなかなかどうして、悪くない。

chaotic speed king。
謎の客層は最近の時雨客だったらしい。へえ、いつのまにこんなに。ってかむしろいつのまにこんなに客来るようになったんだ、カオティックは。そういや昔よく見た客はいなかったな。

そして謎の5人編成カオティック。
ドラムはもちろんピ中野from時雨、ギターはtakutofromaboutess、キーボードはハジメfromミドリ。ここまではリリースどおり。
プラス、ギターは滝(9mmのギターの人と聞いているが、どれかわからん?)from9mm、でベースは(→見た目的にはもらんのなるけさん?)わからん。


1年半ぶりだけども、いつもどおりドラムは手前に。後ろからだと手足の動きが良く見える。下手にはキーボ。順にギター(9mm)、ベース、ギター(takutoさん)な配置。ポジションが手前すぎてドラム以外の音が弱かったのがちょい残念だった。

始まると、もうまさに“カオス”としかいい様の無い世界。思わず笑ってしまった。
しかし、時間がたつにつれ、引き込まれている自分に気づく。

キーボの人はちょっとふわっとしてたけど、それ以外のメンバーは弾く、音を出す、という事すら超越してるんじゃないかという入れ込み具合。まるでハリケーンの真ん中に立っているかのような轟音の渦に飲み込まれる。それは太古の昔より連綿と続くリズムと音によるトリップ=シャーマニズムにすら通ずるかのような音の塊。

神がかる、とはまさにああいうことなんだろう。
しかし、その中にも一瞬、5つの音が繋がる瞬間がある。
それは人間的なつながりなのか、一瞬の奇跡なのか。良くわからないけど、確実に繋がっていた。

時間はあっという間に。
気づくと音は残像だけ残して止み、どっと疲れが押し寄せる。
けど、凄まじい音のプレッシャーから開放されるからか、ほどよい安堵感。

いやはや、あいかわらずカオティック。


ひとバンド、やりすごし。


about tess。
なにやら以前見た感じとは違い、アンビエントな空間美も備えているabout tess。
ひゅーっと落ちてしまいそうなダヴなトランス感にtakutoさんのギターが漂う。
文字には起こせないなあ、あれは…今でも良くわからない。
音は途切れることなく、30分?40分?世界が過ぎる。
アンコールでは聞き覚えのあるリフ。
ワンリフの中に構築される機能美。そしてそれを崩すアート。バンドってのは壊れれば壊れるほどかっこよくもなれるんだな、と。
こういう世界観も作りたいもんだ。


そんな日。