中1日でサンボマスター。本日はシェルターへと。
対バンはOGRE YOU ASSHOLE。見るのは2回目。2年ぶりくらい。
シェルターは入り口付近に溜まりやすい構造(まあどこのライブハウスもそうだけど)で、なかなか難儀。
整理番号は120ぐらいだったので、個人的には余裕あったけども。
ラママはセンターからちょい近藤さんよりだったので山さん側へと。要は上手ですな。
定刻ちょい押しで始まったのはOGRE YOU ASSHOLE。
最初2曲は割とゆったりとした曲で、変拍子に変なベースフレーズというオウガを記憶していた身にとって肩透かしというか、予想と違った。
なんか前見たときよりも普通なバンドになってて。
しかし曲が進むごとに2年前の感覚が出てくる。特によかったのはラスト3曲。カオスでエモーショナル。
やっぱりキモはこのリズムとベースの不可思議なフレージング。
気持ち悪いのが気持ち良い。暗闇で明かりも点けずに祭をしているみたい。
しかし激しさの奔流もしっかりと持っているバンド。
「前に対バンした時に『またやりましょう』って言ってくれて“社交辞令だろどうせ”と思ったことをお詫びしたいです」
との事。山さんは社交辞令なんていわねーよ。多分。ね。
素晴らしいアクトでした。
そしてサンボ。
再びMCからライブは始まる。どんなライブバンドだよ、MCからって…
ひとしきりOGRE YOU ASSHOLEを褒めちぎり「やってくれないよ?普通。俺らとなんて」だそうで。まあ確かに異種格闘技戦ではある。
演奏が始まった。ここで、サンボというバンドを見くびっていた事を実感する。
“どうせラママと似たセットリストだろう”
そんな甘い考えは初っ端で吹っ飛ばされた。
愛しき日々。美しき人間の日々。夜汽車でやって来たアイツ。
のっけから凄いテンション。階段から見ている客に語りかける山さん。
ここで気づく。ああ、やっぱりラママはアウェイだったんだな、と。
だって全然違うもん。ラママのアクトも素晴らしかったけど、全然違う。
very special!!ではローディーの方を捕まえて「3児の父がロックやってんですよ!!」と首根っこ捕まえてvery specialを歌わせたり、客席に倒れこみつつ男女一人づつ一緒に叫んだり、ケツをつねられたり。
二つの涙。新曲。
例えジョンレノンが歌ってなくたって、俺はジョンレノンの為に歌うよ、と。ミックジャガーの為に、倉持陽一の為に歌うよ、と。
あなた方が歌を歌ってなくたって、ここで一緒に歌ってくれた事を俺は知っている。だからあなたの為に歌うよ、と。
手紙。
一人ひとりに語りかけるサンボマスター。山口隆。そういうところが、俺の好きなあのバンドのギターボーカルのヤツと似ている。
そして山さんが話し出したのは、ラママでも語っていた「死」について。
「死に対して『怒り』をぶちまけるのがパンクか?そんなのがパンクだって言うなら俺は一生パンクなんて呼ばれなくていい」
友人が死んだ事なんて気づかれなくたって、あんたが楽しく踊れればそれでいいって言って、光のロックを始めた。
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ。
オウガのファンも、サンボのファンもみんなに歌って欲しい。だって。後ろの方はどうなってたんだろうか。
喜んでたのか。笑ってたのか。泣いていたのか。冷めていたのか。
歌声よおこれ。
ソロ中、客に投げられたタオルを肩にかけ、そのまま演奏を続ける山さんは、終わってそのままタオルを持って引っ込んでいった。
間髪居れずに始まるコール。すぐに戻るサンボの面々。
コールにのって「木内バーカ」といいつつ、客がそれに乗ると怒る山さん。
木内は女に弱いんだよ、と言って客に「木内前に出てこいや」と言われると「お前が出てこいや」とハモって切り返す木内さん&山さん。
笑いつつ「客にそれは無いだろう」って、たけしリスペクトな「申し訳ございませんでした」をする山さん。
ラスト、アンコール1曲はこれで自由になったのだ。意外な選曲。
喜怒哀楽に溢れるサンボのライブ。
喜楽があるライブは、それこそ結構ある。ちょっとしたメロコアバンドでもあるかもしれない。
けど、怒哀があるライブって中々無い。
サンボの歌詞カードを読み返してみよう。今なら前とは違う絵が見える気がする。
そんな日。
セットリスト
01 愛しき日々
02 美しき人間の日々
03 夜汽車でやって来たアイツ
04 very special!!
05 二つの涙
06 ソウルコア新曲
07 手紙
08 光のロック
09 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
10 歌声よおこれ
en これで自由になったのだ
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