2006年03月13日(月)  トタンと星と。
 
私があなたに惚れたのは、ちょうど十九の春でした。という唄の台詞とは全く関係がないけれど、僕は十九の頃に家を出て独り暮らしを始めた。
 
初めての独り暮らしは六畳一間。一畳ほどのキッチンがあって風呂とトイレは別。トイレは当たり前だけど室内にあって、風呂は全然当たり前じゃなくてなぜかベランダにあった。ベランダにとりあえず作りましたみたいなトタン屋根の風呂があった。窓を開けると風呂に入りながら星が見えた。全然嬉しくない。冬はとても寒かった。
 
まだ看護学生だった僕はその部屋に女の子を沢山呼んで遊んでいた。遊び呆けていた。家賃は二万一千円。家庭事情が最も最悪な時で夢も希望もなかったけど風呂から星が見えた。あんときゃこれからどうなるかと思ったけど、僕は今なぜか東京で、こうやってぼんやりとどうにか生きている。
 

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