2006年02月13日(月)  オレ20点。
 
「昨日の夜はさすがに殺してしまおうと思ったわ」
 
彼女は面白いと思ったときしか笑わず、悲しいと感じたときしか泣かず、殺そうと決めたときしか殺さない正直な女性である。そんな正直な女性が僕を殺すことを躊躇したのは、シーツに血痕がついて洗濯が面倒臭いからと、意外とそういった小さな理由だったのかもしれない。
 
「ねぇ、どうすればいいの」
「そうだね。体位を変えてくれよ」
「いやよ。面倒臭いし、力使いたくないもん」
「そういうときは一回起こしてよ」
「いやよ。せっかく寝てるのに可哀想」
 
「じゃあ殺してくれよ」
「いやよ。シーツ汚れるもん」
「ほらやっぱり」
「何が?」
「なんでもないよ」
 
この問題は、一生僕についてまわるだろう。問題を生んでいる張本人なのに、問題の重大性が全く実感できないという厄介な問題。
 
「イビキさえかかなければ彼氏として100点に近いんだけどね」
「じゃあイビキで何点減点されてるの?」
「80点よ」
「オレ20点かよ」
 

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