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| 2006年02月02日(木) うどんのムチ。 |
| 彼女の名前を呼び間違えてしまう。これは由々しき事態であって、今までそのような愚行など1度もないのに、今回2度も3度も4度も5度も言い間違えてしまうのは、今の彼女と昔々の彼女の名前が一文字違いであって、今の彼女がエミだったら、エミと呼ばなければならないところでエリと読んでしまう。 「あ、そういえばさエリ」 「……」 「あ、また言い間違えちゃった。……ゴメンね」 「……」 「あちっ!」 という具合に二人で鍋を囲んでいるときに、彼女はうどんをムチのように使い静かに鍋のスープを僕に飛ばすのである。何も間違えようと思って間違えているのではない。何も今の彼女に昔の彼女の面影を重ねているわけではない。ただ単に1文字違うというだけである。ということを説明すればするほど、 「言い訳はよして」 と、彼女は自らの殻に篭ってしまう。由々しき事態である。こんなに愛しているのに。お鍋まだ半分残っているのに。それにしても彼女がお鍋を作る手際の良さといったら特筆すべきものがある。というのに。褒めてるのに。褒め殺してるのに。このまま言い間違え続けてたら僕はホントに殺される。ホントごめんなさい。 |
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