![]()
| 2005年10月25日(火) センスってなんだろう。 |
| 僕はもう10年近く精神科・心療内科に勤めていながら、自分の精神状態というものが主観的に判断できず、無理をしてはいけない時にも無理をしてしまい、度々心身共にやられてしまうのだが、最近、自分の精神状態のバロメーターを客観的に判断する方法をようやく発見した。 精神的にダメな時は、部屋が汚いのである。比較的整理されている部屋が、ふと気付いたときに陰惨たる状況になっているのである。今まではこういう状況に気付いた時は、ああ、そういえば部屋が汚いなと思う程度で、さほど部屋が汚いことについての考察を深めなかったが、よく考えてみれば、というかあまりよく考えなくても、部屋が整理されてないということは部屋を掃除するという気力がないことで、要するに疲労が溜まっているということである。どうして今まで気付かなかったのだろう。 だいたい僕はいつも自分の行動や精神状態について自己洞察をすることがない。どうしていつもこうなんだろう。どうしてこんなことしちゃうんだろう。と、自分のことに全く責任を持っていない。いつまでも自分自身が謎の人物なのである。その辺りを自己洞察してみると、どうやらそういうことを意識して見ないようにしている自分を発見することができるのだが、どうして意識的に自己洞察しないかということは、よくわからない。 例えば月刊男心で作品を書いて、「センスがいいですね」というコメントをもらっても具体的にどこがどうセンスがいいのか、自分で作品を掘り下げようとはしない。僕のどこかに「センス」というものが存在しても、敢えてそれから目を逸らそうとする。「センス」というものを直視した時に起こる、何かしらの変化は、きっと僕にとって好ましいものではないと漠然的に感じているのだ。 センスがあるのなら、そっとしておいた方がいい。意識的にセンスを押し出すなんてナンセンスだ。多分センスなんてものは自分では意識できないもので第三者が判断したり感じたりするものなんだよ。センスの正体は、きっと自分自身にとって陳腐なものなんだ。よくわかんないけど、そんな気がする。陳腐なものなんだよきっと。 |
| 翌日 / 目次 / 先日 |