2005年09月16日(金)  ただただ虚無。
 
東京に突然秋が訪れた。夜、ゴミを出しに、ってそういうこと書いてると社会的に駄目な人間に見られてしまうので、夜、コンビニにビールを買いに外に出ると、風が冷たかった。
 
ああ風が冷たい。今夜はビールじゃなくて焼酎のお湯割りにしよう。と、そこまで冷たいわけじゃなく、いつものようにベッドでビールを飲みながら窓を開けて外を見るとサンシャインビル60が冷たい空気にさらされていつもより澄んで見えるわけがなく、実際ベッドの横の窓からはサンシャインビル60は見えずに、向かいのマンションの窓が見えて、その窓からは時々、カーテンを閉め忘れた人妻がエアロビクスに勤しんでいるわけでもなく、ただただ虚無。ただただ虚無。
 
人が住んでいるような気もするけれど、誰もいないような気がする。だいいちこのマンションの隣の部屋だって誰が住んでいるかわからない。どこもどの部屋もカーテンが閉まっている。冷たい風が部屋に新しい季節の訪れを知らせてくれるというのに、みんな窓を閉めてひっそりと暮らしているのか死んでいるのか。
 
まだ片付けていない部屋の風鈴が静かに揺れる。おお寒む、と体を震わせてビールを飲み干し窓を閉める。一人おやすみなさいと呟き電気を消すとここにも虚無が訪れる。
 

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