2005年08月22日(月)  幸福な恋愛。
 
夜勤明け。午前10時。いつものように誰もいるはずがないのに「ただいまー」と言って部屋のドアを開けるとまぁ! ベッドに彼女が寝ている。水不足が深刻な問題となっている香川在住の彼女が板橋のマンションの一室のベッドに寝ている。くそ暑い日に、布団をかぶって。
 
「ただいまー。おーい。起きなさーい。そして来るときはちゃんと来るって連絡しなさーい」と、彼女の頬をぺしぺし叩きながら起こすのだけど、一向に起きないのは、僕が思うにこれ演技であって、彼女はちゃんと起きている。起きていつつも幸せな寝顔を浮かべている可愛い彼女を演出している。馬鹿らし。こちとら夜勤で疲れてんだ。さっさとシャワー浴びて寝るぞ。ちょっとその前にテレビでも見よっかな。と、テレビのスイッチを入れた3分後、「ムマー!」と、構ってくれないことに業を煮やした彼女が万歳をするような姿勢でベッドからむっくり起きあがってオハヨーと演技臭い寝呆けた声でキスをした。
 
「っていうか暑くないの? 布団かぶって」
「お昼ラーメン食べに行こうよ」
「シャワー浴びてくるね」
「あ、洗濯物たたんどいたよ」
 
と、文章にするとまったく噛みあっていない会話に見えるが、現実の会話はだいたいこのようなもので、僕らはこんな会話をしつつもいつも幸福に包まれた恋愛をしている。
 

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