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| 2005年06月27日(月) チャレンジャー。 |
| 27日午前11時55分ごろ、福岡県柳川市三橋町下百町の柳川農協駅前支店で男が「手を上げろ。撃つぞ」と右手をTシャツの内側に隠し、職員を脅した。窓口の職員らは手を上げたが、男は拳銃を持っておらず、手を見せて「冗談、冗談」と言って外に逃走。追い掛けた男性職員数人が男を取り押さえ、柳川署員に引き渡した。(共同通信) この男は酒を飲んでいたということだが、やってることが微笑ましくもなんともない。ただの悪質でお馬鹿な悪戯である。容疑者34歳。孫の代まで笑われると思う。 しかしこの容疑者はきっとチャレンジャーなんだと思う。人間の根底に流れる「冗談では済まされないことをやってしまいそうになる心理」を遂に実践したチャレンジャーなんだと思う。 例えば、職場で院長から内服や処置の指示を受けている時、僕はこう思う。ここで院長が持っているカルテをパーン! ってはたき落としたらどうなるんだろ。クビだよな。クビになるよな。あー怖わ。例えば職場の朝礼で、何十人もの職員が神妙な顔で立っている時に、ピャァーッ! フォーッ! こんなダラダラしてたら朝礼のくせに日が暮れちまうよ! なんて叫んだらどうなるんだろ。クビだよな。クビになるよな。あー怖わ。と、別に考えなくてもいいことをつい考えてしまうのである。 しかしこれはよく考えてみると、その気になれば一瞬で人生を滅茶苦茶にする可能性を僕たちは持っていて、その気になればそれを随意に遂行することができるということである。だから前述の農協を襲った男も、強盗する気なんてさらさらなかったのかもしれない。でも一瞬で人生を滅茶苦茶にする意味のわからない破壊願望に魅了され、酒の力を借りてつい遂行してしまったのかもしれない。 僕は彼を心の中で人間の根底に流れる意味不明のテーマに果敢に挑んだチャレンジャーだと呼びたい。ただ呼びたいだけ。あー怖わ。 |
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