2005年04月08日(金)  言っちゃいけないテーマ。
 
「優しさ」って何だろうと考える。それは演出するもの。それは滲み出るもの。それは誇張したもの。それは備えているもの。優しさって何だろうと考える。
 
先日、患者さんから「ヨシミさんってどうしてそんなに優しいのですか?」と訊ねられ、「そりゃあ給料もらってるからですよ」と冗談で答えたのだが、言い得て妙で実際そうなのかもしれない。
 
例えば給料を貰ってなかったら今のように患者さんに優しく接することができるだろうか。と、これは看護するものの「言っちゃいけないテーマ」みたいなもので、僕は、というかこの仕事をしている人はきっと給料が貰えなかったら患者に優しくすることなんてできない。と思ったり思わなかったり。
 
でもその意見を否定する僕もちゃんといるわけで、やはり目の前に病を持つ人がいたら僕はきっと何らかの処置を施して、安心できるような言葉を繋ぎ合わせて声を掛けるかもしれない。今はこうやって仕事が終わって家に戻ってこういうことを書いているが、仕事中は「給料」なんて概念は頭に存在しなくて、目の前の患者さんがどうやって快適に日々を過ごしていけるか、病の負担を減らしていけるか、そしてどうやって病と向き合っていけるか、と、そんな真面目なことばかり考えている。
 
給料が出るから優しくしてるんじゃない。いちばん優しさが求められる場所だから優しくなれる。上述の意見と矛盾しているが、やっぱりこっちのスタンスの方が近いかもしれない。優しさって、そういうものだと思う。
 

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