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| 2005年04月04日(月) 家庭的フレグランス。 |
| 「ねぇ、今日何食べたい?」と言われて、「君が食べたい」なんて冗談を言おうと思ったけど、今日は食べる気がしないので、もし彼女がそれを真に受けて、「じゃあ食べてー」なんて服を脱ぎだしたら、それ相応の対処をすると思うが、なんかそんな気分じゃないので、「カレー食いたい」と真っ当な意見を述べると、「じゃあ作るー。買い物付き合ってー」なんつって二人でウキウキショッピング。 ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、豚肉、お鍋で炒めて、ハイデキアガリー。と、料理の手際が良すぎる彼女はあっという間にカレーを作ってしまった。しかもカレー作ってる間にいつの間にかサラダまで作ってる。実に家庭的だなぁ。学生にしとくにはもったいないなぁ。しかし妻にするには若過ぎるよなぁ。 なんて考えながら「ちょっとコンビニでお茶買ってくる」なんて言って、実際お茶を買いに行ったのだが、本当は煙草が吸いたかっただけであって、彼女と一緒に居る時はタバコは食後3本だけ。しかし彼女の機嫌によってはその希少な喫煙権すら剥奪されてしまうという状況で、僕はコンビニに行くという名目で高校生のようにビクビクしながら煙草を吸っている。しかも外で喫煙したことがバレないように、ポケットにフリスクを忍ばせて、マンションのドアの前で3粒ほど口に含み、全力で唾液を出して口腔内をフリスク臭で満たす。彼女には申し訳ないと思っている。約束を守れない自分自信を不甲斐ないと思っている。でも煙草が1日3本なんて厳しすぎると思う。お前もナプキンの交換が1日3回までっつったら怒るだろと彼女に言ったけれど、それとこれとは問題が違うと一蹴され、実際に尻と大腿部の間辺りを一蹴。 はーいお茶買ってきたよー。と、マンションのドアを開ける。と、いつもならばマンションのドアを開けると、靴の臭いと消臭剤の臭いが混じった妙な香りと、開け放たれたユニットバスから放たれる湿っぽい香りが一緒くたになって襲ってくるのだが、今日はカレーの匂いがする。実に家庭的な匂いがする。 部屋に帰ると料理の匂いがする。感動して涙が出そうになる。この何でもない風景を特別なものとして認識するほどの寂しい独身生活を日頃送っている僕は、エプロン姿で僕の帰りを待っていた彼女を見て、あぁ、煙草なんてやめちまおうと思った。まぁ思っただけなんだけど。 |
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