2005年03月15日(火)  フンマー!
 
僕は昔の恥ずかしいことを思い出した時に、「フファア!」「馬鹿! お馬鹿!」「違うって!」などと大声で独り言を叫ぶ奇行を持っているが、僕の彼女の奇行は、二人で歩いている時に突然、「フマー!」ってな感じで僕の肩に噛み付いてくることで、これに結構困っている。
 
この噛み付き方が半端ではなく、どれだけ往来の人間が多かろうが、店の中だろうが、店員と話をしている途中だろうがお構いなく、思いついた時に「フマー!」と肩を噛んでくるからたまらない。しかも軽く噛んでフマフマするならまだしも、「フマー!」という勢いそのままに全力で噛み付くものだから、部屋に帰ってシャワーを浴びる時に、くっきりと彼女の歯型が残っていてビックリする。
 
デート中に何らかのストレスを感じたか突然憎くなったのかわからないが、どうしてお前はそうやって僕の肩を噛みたがるんだと彼女に幾度も訊ねるのだけど、彼女はキョトンと目を丸くして、「え? 私あなたの肩なんて噛んだことある?」といった表情を浮かべるだけで話にならない。
 
今日も僕の右肩には彼女の歯型がタトゥーのようにくっきりと残っている。そしてその歯型は時々思い出したようにズキリと痛む。と、この痛みを味わってようやく気付く。彼女は僕の肩に歯型を残し、部屋で一人になってからもその痛みを喚起することによって、彼女の存在を思い出して欲しいという願望をこめているのではないだろうかってそんなことあるかい。
 

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