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| 2004年11月22日(月) 体毛ハウス。 |
| もう11月も下旬だというのに、ちっとも寒くならない。僕の部屋が暑いのか知らんけど、未だにベッドの横の窓を開けて寝たりしてる。おかしい。地球もおかしいが、僕もおかしい。おかしいというのは体毛のことである。 体毛。誰だって多からず少なからずどこかに体毛が生えているものだが、花も育てばいずれ枯れ、太陽も登ればいつかは沈む。体毛だって生えたらいつかは抜ける。頭髪、髭、ワキ毛、陰毛、脛毛など、体には様々な種類の体毛が生えているが、問題なのは、このあらゆる体毛は、その体毛の事情で勝手に抜けるのであって、もう僕が毎日腹が立っているのは、クイックルワイパーで部屋を拭いても拭いても何かしらの体毛が付着しており、例えば頭髪が抜けて僕がそれを発見。すかさずクイックルワイパーで抜けた頭髪を除去するのだが、除去した3分後には陰毛が陰毛の事情で勝手に抜け落ちるのである。体毛いたちごっこである。 日頃面倒臭いが口癖の僕も、この体毛ばかりは許すことができず、ムカつくなぁ。本当にムカつくなぁ。全部抜き取ってしまおうか知らん。ツルツルになってしまおうか知らん。しかしそれは体裁が悪いなぁ。それじゃあもう思い切って放っておこうかしら。毎日馬鹿みたいに勝手に抜けやがって。この馬鹿体毛。俺は知らんぞ。もうお前らが抜けても放っておくぞ。勝手に随意に抜ければよい。もうクイックルワイパーも捨ててこます。 と、ここまで考え、やはりそれはまずい。体毛は勝手に抜けるのはこれ人類共通した道理であり、僕が体毛の除去を放っておくという方針を掲げたところで、体毛は、「なんか怒ってるみたいだから、これからは抜けることを少し控えよう」と思うわけがなく、従来通りの抜け放題。いずれ我が家は体毛ハウスになってしまう。それは嫌だ。 というようなことを友人に相談したら、「簡単だよ。お前ペンとメモ帳持ってるか。今からオレが言うところに電話して相談してみろ。抜本的に解決してくれるはずだから」と、親切な友人が教えてくれた電話番号に電話したら、抜けるのが心配だったらかぶればよい。と奇妙なことを申すので、一体それはどういうことかと訊ねたら、「明日新宿に来て下さい」と言うので、もう頭の中が体毛のことでいっぱい、というか頭の中まで体毛が生えているのではないかという被害的な思考に陥っていた僕は、電話の主が言った通り翌日新宿に赴き、指定された場所である「アデランス」という会社に入って、いろいろ面倒くさい説明や、結構な金額を支払った結果、僕の頭はフサフサになった。意気揚揚と部屋に帰ったら、頭髪は抜けなかったが、ライターを拾った時にカツラが落ちた。 |
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