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| 2004年11月20日(土) 10千円。 |
| 手持ちにお金がなくて、例えばCDアルバムが欲しいのでATMでお金をおろすとする。3000円欲しい。それじゃあ手持ちもないので1万円おろそう。と、思うのだけど僕は俺は。1万円おろすと当然1万円札が出てくるので、CDショップでアルバムを購入した場合、7千円のお釣りをもらわないといけない煩わしさが出てくる。レジにて「お確かめ下さい。1千、2千、3千……」と、確かめたくもない。 だいたいあの「お確かめ下さい」というセリフは何なのだ。俺はバイトだけど自信を持って7千円のお釣りをお前に渡す。5千円札が切れてるから千円札7枚になるけれど俺はレジからちゃんと千円札7枚取った。バイト始めて半年経つし、時給にだってシフトにだって文句を言わない俺がお前にお釣りを渡す。んがしかし。だがしかし。弘法も川に流れるし、河童も木から落ちるときもある。猿だって時には筆を誤る。要するに俺だって失敗することがあるということだ。バイトだからではない。人間だからだ。だからお釣りの枚数をお前と共に数える。間違えていたら俺を思う存分けなせばいいし、あっていたら思いつく限りの賞賛の言葉を浴びせればよい。いくぞ。「お確かめ下さい。1千、2千、3千……」と、確かめたくもない。 以上のような煩わしさを彼女に相談したら、「簡単なことよ。10千円にしたらいいのよ」と、奇妙なことを言う。10千円とはなんぞと彼女に訊ねると、「知らないの? ATMでね1万円分千円が欲しいとき10千円って入力すればいいのよ」と尋常な口調で申したのだけど僕は信じない。何その裏技的発想。そんな馬鹿なことがあるわけないじゃないか。でも本当にそうだったら便利だよね。レジでお釣りもらう手間がはぶけるよね。早くそんな世の中になってほしいね。と、子供をなだめる口調で言ったら「ホントだってばよー! たまには私のこと信じてよー! ちょっと帰りが遅くなったら浮気してるとか思ったり、電話に出なかったら他の男といるんじゃないかと疑ったり、メールを」 というわけでいつの間にか問題が僕たちの恋愛のことにシフトしていたので静かに電話を切って10千円の真偽について考えてみた。ホントかもしれない。でも僕は試さない。ホントに10千円出てきたら僕の負けになるからー。 |
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