2004年09月30日(木)  それ以上開けてみよう。
 
夜勤の日は深夜の2時とか3時に決まって腹が減るので、看護師さん達はみな夜食を食べるのだけど、大抵インスタントラーメンやインスタントうどんなど身体に悪いものばかりで、深夜にズルズルズルーっと麺をすすりながら、「私たち、長生きできないよねぇ」などと語り合ったりするのである。
 
カップラーメンというものは蓋の中ほどに、「ここまで開けましょう」という注意書きがあって、そう書いてるんだからそうしましょうという具合に、ちゃんと「ここまで開けましょう」の線ギリギリまで開けてお湯を入れるのだが、今日の看護婦さん、一気に蓋を開け、端っこギリギリで止める。
 
あぁーっ! なんしてんねーん! と思った。心の中で思った。「ここまで開けましょう」ってちゃんと書いてるやんけー! と叫んだ。心の中で。びっくりした。というのも、インスタントラーメンの「ここまで開けましょう」という記載には、これ以上開けたらお湯入れた後なんかまずいことが起きるよと、暗にメッセージを送っているようなもので、気の小さい僕はドキドキしながら「ここまで開けましょう」の線を越えないように細心の注意をはらって今まで蓋を開けていたのだが、この看護婦さんの傍若無人の振る舞い。まさに傍に人無きが若し振る舞い。しびれました。感動しました。
 
この常識を何の抵抗もなく破る行為。こういうもの、結構大切だと思った。僕たちの日常生活は、いくつもの「ここまで開けましょう」の線で行動を制限されているのではないか。これ以上開けたらどうなるのだろうなんて考えずに、そう書かれているからそうしない。そう思っていることが、案外多いのではないだろうか。常識や規則の向こうに新たな発見があるのだと思うのです。
 

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