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| 2004年09月27日(月) 9月の窓。 |
| もう9月も終わろうとしている。そろそろ秋だなぁ。秋らしくなってきたなぁ。なんて考えていたが実際すでに秋だった。 話し合えばきっとわかり合えるなんて、それはきっと嘘で、話し合うからこそ、その溝を深めることもあるわけで、僕とあのコの距離はものすごく近い場所に位置しているけれど、その間には、落ちたら決して這い上がってこれない深い深い溝が存在する。だけど僕はあのコの場所に、ちょっとジャンプしただけで近付くことができる。要は足を踏み外さないように気を付ければいいだけだ。 たしかにあの地下室で暮らすようになってから、彼女は滅多に地上に出てこなくなった。「最近よくわかったの。私には太陽は必要ないな、って」彼女が住む最近流行りの地下マンションのロビーには、天井に、天井と行ってもその上は地上なんだけど、大きな空気ダクトが休むことなく小さな音を立てて回っている。 彼女の部屋には窓がない。この地下マンションの部屋全てに窓なんてものは存在しない。その代わり彼女はコンクリートの冷たい壁にどこかのリゾート地の空が広がったポスターを貼っている。窓なんて必要ない。ポスターがあるから。地下にこそ住んでいないけれど、僕たちの生活も似たようなものかもしれない。真実なんて必要ない。本があるから。愛なんて必要ない。キミがいるから。本が真実であってキミが愛であってポスターが窓である。そんなものだと思う。 もう9月も終わろうとしている。そろそろ秋だなぁ。秋らしくなってきたなぁ。なんて考えていたが実際すでに秋だった。そんなものだと思った。彼女に太陽が必要でないように、よく考えてみたら僕たちの生活に、季節なんて大して必要ではないのかもしれない。 |
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