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| 2004年09月09日(木) 帰るべき場所。 |
| 前の職場の友人から電話がきて、お前はいったいいつ鹿児島に、鹿児島のこの病院に帰ってくるのだ。みんな待っている。俺も待っている。今日の会議で院長がぼそっと言ったんだ。「あぁ、それはヨシミ君が帰ってきたら任せたらいいよ」って。院長はお前が帰ってくると信じている信じていないの問題ではなくて、確実に帰ってくるものだと思ってるんだ。お陰でお前の仕事はお前が辞めて一年以上経った今でも山積みしてある。そっちに比べて給料は安いが遣り甲斐がある仕事には変わりない。早く帰って来い。こっちで捨てた何人かの昔の彼女以外みんな待っている。 ということを言われて心が揺れる。ぐらぐら揺れる。というのもここ数日、なぜか前の職場を思い出す機会が多くて、仕事中も「前の職場だったらこうするようなぁ。こう動くよなぁ。あいつがこれやって僕がここをフォローして……」なんて考えてばかりで、決して今の職場に不満があるわけではないが、それでも前の職場に10年間働いて、そこのクセが知らず知らずのうちに身に沁みていて、どうしても前の職場ベースで物事を考えてしまう。 給料は、前の職場の倍くらい貰っていて、今更故郷に帰って半分になった給料で暮らしていくには少し辛いと思うが、そこは僕、ちゃんと考えている。看護師をベースにして給料を増やす資格なんていくらでもある。要は、その資格を頑張って取得すればいいのだ。というわけで僕は休みは映画、その他は原稿の執筆やお酒飲んでばかりいるのではなく、意外と勉強している。皆忘れているかもしれないが、僕はまだ通信大学の学生なのだ。なんの為に勉強しているのかと問われれば、故郷に胸を張って帰れる為にと答えるだろう。 僕の帰る場所は、東京に来たときから既に決まっている。皆が待っている場所に戻ること。僕が生まれ育った場所に帰ること。既に決まっている。でも、僕は、もうその場所に絶対に戻れないことも知っている。 |
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