2004年09月06日(月)  リゾートによる自己再生計画。
*【CROWD】7月号特集「鹿児島から一番近いリゾートへ」連載コラム
 
物事の語源を知るということは、非常に意義深いことであります。例えば貴女のソファーの上に置いてある雑誌「JJ」の語源は、なんと「女性自身」の頭文字から命名されたものです。7月号の特集は『夏「あっ!これ欲しい」全リスト』でございます。この夏に絶対外せない流行アイテムやスタイル、ブランドなどを総力取材しています。そして我らのタウン情報誌CROWDの語源はというと、僕はわかりません。しかし7月号の特集は、『リゾート』でございます。この夏に絶対外せないリゾート地を総力取材しています。よってこの夏、リゾートを満喫するあなたも、リゾートするか迷っているあなたも、まずはリゾートの語源を知って、自らの見識を広げ、合コンで自慢するなどから始めてみましょう。この小さな一歩は確実に癒しの楽園へと連れて行ってくれるはずです。
 
というわけでリゾートの語源は、『リーゾ・オッティモ(最高の米料理)』という言葉が短く詰まったものであります。玉ねぎを炒めた後、洗っていない米を加えて炒め、ブイヨンを加えながら煮込み上げる。このブイヨンをいかに米に吸わせるかが重要。ってこれリゾートじゃなーい。失礼しました。これはリゾットの語源でした。僕の彼女はお粥にボイルした野菜を入れてお洒落な皿に盛っただけでリゾットを作ったと言い張ります。お決まりの話題の脱線申し訳ない。
 
リゾートの語源は、平安時代には「白人(しろひと)」と言い、白塗りをしただけで芸のない遊芸人をさす言葉でありました。この「しろひと」という言葉がやがて「素人」になったのです。シロート。って全然リゾートじゃなーい。ラテン語の「バレットレ」で打つという意味。それがフランス語の「ラバットル」を経て、英語になり、現在の「賄賂」という言葉が生まれた。リベート。これもちがーう。1933年頃のロンドンのとある名前のストリートの緩やかなカーブに、このヘアスタイルのラインをたとえてこの名がついた。リーゼント。申し訳ありません。いい加減しつこいです。嫌われる男の上位を占めるものに「しつこい」という条件があります。もうこれで終わりです。ちゃんとリゾートの語源についてお話しします。ちなみに脳をシーンと鎮めてしまうということから頭痛薬「ノーシン」の名が生まれました。もうホントしつこい。
 
リゾートの語源は、フランス語のre(たびたび)sortir(外へ出ていく)を合わせたrestoreという言葉からきており、「再出発」を意味したり、日常生活圏を離れ、「しばしば訪れるところ」であり、「一定期間滞在するところ」という意味もあります。よってリゾートとは非日常的な場所で本来あるべき自分を取り戻すことが目的となるのです。
 
ということは、しばしば訪れ、一定期間滞在し、再出発を計れば、そこはもう立派なリゾート地となるわけで、彼女の部屋に今日で丸3日滞在している僕は、リゾートの定義をしっかりと踏まえ、よし、再生しよう。この部屋で生まれ変わろう。とりあえず明後日までここにいよう。このマンションの方が僕の職場に近いしね。と、彼女の部屋で心身を休め、自己を開放しようとした午後6時。彼女仕事から帰宅。まだいたの? と冷酷なセリフを僕に投げ、都会の荒波によって、一つのものを分かち合うという慈悲の心を失ってしまった彼女は、一人分だけ買ってきたコンビニの弁当を一人で食っている。
 
腹が減った。ここでは再出発などできない。やはりリゾートとはスポットのパワー、ネイチャーのダイナミズム、ピースな愛のバイブスでポジティブな感じが重要なんだ。本物の自然に触れ、生命の真理を感じることで自分自身も再生してやる! と、意味のわからぬ決意を胸に秘め、彼女の部屋を飛び出し、池袋東口「キャバクラ・ワイキキ」に行きました。3時間滞在し3万円取られました。それはハワイへの片道航空券相当の値段でした。
 

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