2004年09月02日(木)  プロポーズ。
 
「こっちの独り暮らしには慣れた?」
「どっちもこっちも独り暮らし自体に慣れないよ」
「もう独り暮らし始めて何年になる?」
「9年目かな」
「嘘。あなた誰かと同棲してた時期あったじゃない」
「じゃあ7年」
「嘘。2年も続かなかったでしょ」
「じゃあ7年と半年」
「嘘。1年半も続かなかったでしょ」
「うるさいよ。どうでもいいじゃないか」
 
「自炊してる?」
「してない」
「じゃあ他炊?」
「そんな言葉あるのか」
「毎日何食べてるの?」
「コンビニのご飯」
「セブンイレブンいい身分ね」
「そんな気の効いたこと言わなくていいよ」
 
「ちゃんと自炊しなさい。お金貯まんないわよ」
「余計なお世話だよ。ちゃんと貯金してるよ」
「毎月?」
「毎月」
「いくらくらい?」
「なんでそんな突っ込んだこと聞くんだよ」
「ねぇ知ってる? 『いくらいくらい』って逆から読んでも『いくらくらい』なんだよ」
「へぇ。……いらく……いらくい。なんだよ全然違うじゃん」
「赤パジャマ青パジャマ黄カクチカコ」
「なんで早口言葉なんだよ。しかもカクチカコて」
 
「言ってみて」
「……赤パジャマ青パジャマ黄チカチコ……」
「なにキチカチコって」
「知らないよ。もう電話切るよ」
「あ、ちょっと待って」
 
「んだよ。洗濯そろそろ終わるんだよ」
「あー。私干すの得意」
「ふぅん」
「掃除も得意」
「へぇ」
「独り暮らし5年目だもん」
「そうなんだ」
「料理もできるし、貯金もしてるし」
「ほぉ」
 
「来年26歳になるし」
「……いやだ」
「結婚してくれない?」
「いやだ」
「あなたもう相手選んでる歳じゃないのよ」
「余計なお世話だよ」
「気付けば誰もいなくなるのよ」
「その時は黄色いカクチカコとでも結婚するよ」
「赤パジャマ青パジャマ黄キキキリン」
「キキキリンはいやだなぁ」
 

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