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| 2004年08月10日(火) 世界の中心で痔と叫ぶ。 |
| 彼女と近所の商店街を歩いていたら、愛を語るのもそこそこに尻が痛みだしたので、これは痔だ。痔の痛みがどのようなものかわからないが、肛門が痛い。日本人の3人に1人は痔だというが、僕もその33%の人間の仲間入りを果たしてしまった。非常に遺憾です。やるせないです。彼女の笑顔はこんなに美しいのに僕は痔になってしまったよ。 と、部屋に帰り、早速鏡の前に立ち、ズボンを降ろし尻を観察する。 「……ねぇ。……何やってるの?」 「何ってケツ見てんだよ」 「どうして?」 「え? だってケツ痛いんだもん。とうとう痔になってしまったよ僕は」 「そういう問題じゃなくて、私はあなたの何?」 「何って彼女じゃん」 「どうして彼女の前でいきなり鏡に向かってお尻突き出してるの?」 「だから痔になってしまったんだよ僕は。不幸の33%になってしまったの」 彼女は唖然として僕の姿を眺めていたが、僕はそんなことはお構いなく、自分の尻、主に肛門周囲を仔細に観察する。しかし不自然に体を捻らなければ、なかなか肛門を観察することはできない。ちょっと彼女に見てもらおうと思ったけど、彼女はポカンと口を開けたまま身体が硬直しているようなので、仕方なく自分であっち向いたりこっち向いたりしてなんとか自分の肛門を眺めようとしたけど、あと少しのところで見えない。 「ねぇ、ちょっと僕の世界の中心を見てくれよ」 「そんなもの見て愛は叫べないわよ」 「やはりいくら純粋なキミでも痔持ちの男は愛せないか……」 「そういう意味じゃなくて」 「ほんなぁいけな意味よ」 「急に鹿児島弁で喋らないでよ」 「わかったよ。自分で見るよ……ってあった。これだ」 尻の割れ目が作る渓谷の底の部分に小さなおできができていた。おでき。痔じゃなかった。痔じゃなかったよ。まだキミに愛してもらう資格を取り戻したよ。痔じゃなかったよ。おでき。すごく化膿してるけど今夜は夜勤だし職場に行って化膿止めの軟膏でも塗ったら明日からまたキミと手を繋いで商店街を歩けるよ。しかし今はガニ股歩行。 |
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