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| 2004年06月25日(金) 愛の回路。 |
| こういう年齢のせいか、最近よく思うのだけど、恋愛経験は少ないに越したことはないと思う。例えばいつも思い出すのが19の頃の彼女。現実的にも、僕はあの彼女と結婚することができた。22歳で別れるまで、周囲にも結ばれて当然だと思われていた。僕の親にも彼女の親にも。 なのに僕たちは別れた。彼女は僕との将来を見ていて、僕は心の底で、今までとは違う人生を見ていた。抽象的なものより漠然的なものへと憧れを抱いていた。この彼女と別れて、どのような人生を送るのかその時は見当もつかなかったけど、彼女のいない人生というものが、彼女と過ごす人生と同様、魅力があった。 そして僕は27歳になった。来月には28歳になる。彼女と別れてから6年の月日が経とうとしている今、僕は東京で看護師として働くようになって、あの頃は到底考えられなかったモノを書くという仕事を始めた。あの彼女がいないこの人生とは、果たしてどういうものなのか、今はまだ判断できない。 そして僕には現在彼女がいる。19歳の彼女。あの彼女の付き合い始めの頃と同じ歳の彼女。19歳。彼女が感じている19歳とはどういうものなのだろう。27歳の彼氏を持ち、どのようなことを考えているのだろう。僕達のゴールが結婚だとは考えられない。彼女は僕と結婚する気など全くなさそうだし、僕も現実的には無理だと思っている。 それでは、なぜ、僕は彼女と、彼女は僕と付き合っているのだろう。「どうして付き合ってるの?」「好きだからよ」 僕は「好き」という感情は幻想だと思っている。本当は好きという言葉なんて存在しない。ただそれに代価する言葉がないから、僕たちは便宜上、好きとか愛しているという言葉を使っている。好きという言葉がこの世からなくなったら僕たちはどんな言葉を使うだろう。 こういう年齢のせいか、最近よく思うのだけど、恋愛経験は少ないに越したことはないと思う。好きに代わる言葉を探すとき、いつもそう思って思考の回路を切断する。答えは目の前に見えているんだけど、それを見ないように切断する。 |
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