2004年06月19日(土)  気分転換。
 
「お疲れ様でしたー」と、職場を出た夜勤明けの午前9時半。池袋のサウナの大浴場に身体を浸し、はぁ、疲れた。やっと終わった。今日は何しよ。久し振りに転換でもしようかしら。しかし具体的に何を転換しよう。方向転換。家とは逆の方向の電車に乗ってどこか知らない町へ行こうかしら。人生転換。僕はこのまま看護職に従事して一生を終えるのだろうか。世の中には、僕の本当の天職がどこかに転がっているのではないだろうか。うーん。あーん。あの人刺青入ってるー。怖ぇー。都会のサウナ怖ぇー。やめた。方向転換も人生転換もやめた。今日は気分転換をしよう。
 
ということで、颯爽と全身を流し、ロッカーで掃除のおばちゃんにオチンチンを見られてもちっとも動じず1500円を支払いサウナを出て、池袋駅から山手線に乗って、モノレールにも乗って、羽田空港。搭乗手続きを済ませたあと、トイレでウンコも済ませて、約1時間の空の旅。暑い雲に覆われたその場所は高松空港。
 
「久し振りだね」
「そうかしら」
 
彼女と3ヶ月振りの再会を果たし、彼女の友人2名の案内のもと、香川といえば讃岐うどんという夜勤明けの短絡的な思考でうどん屋に連れてってもらった。今日を含め3日間滞在することにして、3日間うどんのみ食べていこうと3人の前で意味のない誓いを立てる。
 
気分転換。
 
彼女の友人と別れた僕達は、緑豊かな象頭山の中腹に位置する金刀比羅宮の入り口に立っていた。雨が降っていた。「しあわせさん。こんぴらさん」という黄色い幕が張ってある鳥居をくぐり、御本宮までの785段の階段を登り、心身共に疲弊し、東京に帰るどころか、階段を降りて帰ることさえも億劫になって、汗なのか雨なのか、びしょ濡れになりながら彼女と手を繋いで、僕だけぐびぐびとポカリスエットを飲んでいた。
 
夜は食事の前にスタバで休憩して「キャラメルマキアートうどん下さい」とご当地ギャクを飛ばしたら、店員がたいそう憤慨して、ある種の屈辱にでもあったような表情を浮かべ、いたたまれなくなったので長居できず、本当のうどん屋に行って、19歳の彼女の前でビールをぐびぐび飲みながら「久し振りだね」「そうかしら」という会話を交わしながら気分転換。台風が近付いている。
 

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