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| 2004年05月21日(金) アンビバレンツ。 |
| 彼女と喧嘩。喧嘩といっても茶碗を投げる、障子を破るなどバイオレンスな喧嘩ではなく、湖畔で繰り広げられる水草の囁きのような静かな喧嘩。冷たい喧嘩とでもいえばいいのだろうか。静かに、しかし熾烈に、お互いを刺激し、どちらともなく消耗して悶々とした気分のまま布団に入る。 僕はこうやって日頃はいらぬ波風を立てぬように温厚に努めているけれど、少しでも気に入らないことが生じると、粘着的に、相手がもう止して頂戴と、ぐうの音を吐くまで延々と、外見上はそれとわからないのだけれども、意味内容は冷酷残忍な言葉で攻め立てるのであって、年が離れている彼女の疲弊は察する余りで、心身共にボロボロになり、散々打ちのめされた後、ゴメンね。僕は非道い男ですと両手を広げ、彼女を我が胸に迎え入れる。僕はこういう男です。 彼女を責めているのはわかっている。もう、これ以上の言及はやめようと常に心の中では思っている。それでも、腹部にとどめを刺してから、尚更、横に切るような無惨な方法で彼女を責めたてる。彼女を愛しているほど、無意味な攻撃は増えていく。 僕のこれまでの恋愛は、当然のことだけど、間違いなく破局を迎えている。僕がこのような行動に出たときに、彼女が朽ち果てるか、僕が自己嫌悪に陥って再び自分の殻に閉じこもるか。結果はその2つしか残されていない。不幸だと思う。しかし一番不幸なのは僕の彼女になった彼女である。 |
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