2004年05月11日(火)  土踏まず。
 
あ、これ日記に書こう。と思うことは多々あるけど、実際こうやってパソコンに向かうと、何も思いつかない。そういう事態を避ける為に、その時感じたことを適宜メモを取るということが大切なんだけど、わかってるんだけど、あぁ、メモ取るまでもなく覚えてるよ楽勝。なんて思うから、こうやって今、後悔している。向かいの家で赤ん坊が泣いている。
 
足の裏の土踏まずの部分に脈が透き通ってる女は綺麗だと思う。というのは、今こうやってベッドに横たわっている女の土踏まずの部分には、池から覗いた水草のように、うっすらと脈が通っているのであって、先ほど「綺麗だね綺麗だね」と言いながら足の裏を撫でたら、きゃっ、くすぐったい。なんて言って身体をくねらせるのかと思ったら、何やってんのよキモイ! と僕の肩の部分を蹴飛ばしたのであって、今右の肩がすごく痛い。
 
なぜ彼女がいる僕の部屋に彼女ではない女がベッドに横たわっているのかというと、そんなこと僕には知らない。世の中には男と女しかいないのだから、こういう時だってある。昨日の日記に書いた看護婦さんではないけれど、名前も知らないし、年も知らない。ただ、うちの近所に住んでいて、とある日、自転車に乗っていた彼女は僕の目の前で転倒。それからクツがどうだの、看板がどうだの、バッグがどうだの、あそこの犬がどうだのという話になって、今こうやって僕の部屋のベッドで、「ガラガラヘビがやってくる」を鼻歌で鳴らしながら、時々思い出したように彼氏の自慢を始める。
 
別に彼氏の自慢なんて聞きたくない僕は、その自慢を妨害するための実力行使。足の裏をくすぐったら反対に実力行使。暴力反対だと思いながらも泣き寝入り。土踏まずの静脈が揺れている。
 

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