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| 2004年04月06日(火) 深夜の世間話。 |
| 夜勤の日に患者さんがナースステーションにやって来る理由は一言、寂しいからであって、僕だって寂しくて天井を見上げながら陰なことばかり考えている夜だってあるので、患者さんだって寂しい夜がある。看護婦さんは、早く病室に戻って寝てくださいなんて言うけれど、病室に帰っても眠れないからこうやってナースステーションに来ているのであって、その理由を聞くなりすればいいものの、病室に戻りなさいの一点張りで、そんな看護じゃぁ駄目だ。 というわけで、僕が夜勤の日は、ナースステーションに患者さんが1人2人とやってくる。僕は病室に帰りなさいなんて言わず、腹が減ったね。明日納豆食べないんだったら僕に分けておくれよ。牛乳あげるからさ。なんて話をしている。この一見なんでもない会話が重要であって、眠らなければいけないというプレッシャーを与えずに、眠くなったら寝ればいいというメッセージを送っているのであって、時々話しているうちにナースステーションの机に突伏して眠ってしまう患者さんもいるけれど、それはそれでそっとしておいて、熟睡しているのを確かめてから、耳元で声を掛けてベットまで誘導する。これで患者さんの良眠は保たれる。 恋人が横にいたらよくぐっすり眠れるという人がよくいるけれど、これもこの原理で、誰かが傍にいたらぐっすり眠れる。ぐっすり眠れるということは安心できる環境が与えられているということであって、患者さんが安心できる環境を与えることも看護の大きな目的である。 今夜も患者さんが様々な理由を背負ってナースステーションにやってくる。僕は患者さんに椅子を用意して、深夜の世間話に花を咲かせる。 |
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