2004年03月31日(水)  【恋愛歪言】書籍化決定。
 
『ネオブックオーディション2004』という出版オーディションに、当サイトコンテンツ【恋愛歪言】を加筆修正し、締め切り最終日の二時間前に応募したところ、見事、優秀賞三作品に選出され出版が決定した。
 
僕はどちらかというと遅筆であって、今までのフリーライターとしての仕事も締め切り日より前に出したことはなく、出版社には最終確認をしているなど嘯いて、8月31日の小学生の如く、過ぎ去りし無意味な日々を後悔しながら涙を浮かべて机に向かっているわけだが、今回も例外ではなく、例外というか、言い訳というか、締め切り一週間前から風邪をこじらせていて、彼女にお粥を作ってもらい、看病してもらいながらもしっかりとセックスはするという矛盾だらけの日々を送り、一向に体調は回復せず、もう駄目だ。今回は諦めよう。お粥にボンカレーかけたらどんな味がするかしら。と考えていた。
 
しかしベッドに横になり、低反発ウレタン枕を胸に抱き、天井を見上げていると、絶対受賞するという根拠のない自信ばかり僕のお尻付近を流れはじめ、もし応募しなければ新宿辺りで爆弾テロに遭遇して死ぬなど、訳のわからない妄想にまで支配され、爆弾テロはいやだと思い、一念発起、毛布を剥ぎ、ノド飴を含み、加湿器のスイッチを入れ、彼女にキスをし、風邪がうつると断られ、パソコンに向かって締め切り2時間前に完成された原稿をメールに添付し、「もんじゃらげ もんじゃらげ」と呟きながらマウスで送信ボタンをクリックした瞬間に後ろに飛び跳ねるという、原稿を送るときのいつもの一連の儀式を終え、あとは野となれ山となれ。僕はベストを尽くしました。よって爆弾テロの被害も免れました。受賞したら出版記念パーティを松屋で開催します。
 
などと早速取らぬ狸の皮算用を始め、出版されたら最初に母に贈りたいけれど、作品の内容が内容なので、更年期障害の母の血圧が更に上昇してしまうのではないか。それでは彼女に贈ろう。んがしかし。彼女はこの【恋愛歪言】をどうやらあまりお気に召していないらしく、というのもこの恋愛歪言。内容が今までの恋愛経験によってもたらされた言葉であって、私との恋愛体験なんてこの作品に含まれてないじゃない。他の女のことばかりじゃない。あ、ティッシュペーパー切れといたから買っといたよ。ピンク色のやつ。と、少し不機嫌。男の部屋にピンク色のティッシュペーパーを購入するという軽い嫌がらせ。それでも彼女に贈ろう。これからキミとの言葉を綴っていこうとかなんとか言いながら。
 
そういえば【恋愛歪言】の作家名が「歪」ではなく、「吉見マサノヴ」という妙な名前の人物になっているが、これは僕の本名であり、昔からマサノブの「ブ」がブタのブのやうで。ブザマのブのやうで。ブッチョウメンのブのやうで嫌いだったので、「ヴ」という洒落た言葉を使用し、遂にネットの世界に自分の本名が流出してしまった。どうしよう。やられちまう。昔の彼女とかに。昔の彼女の今の彼氏とかに。と杞憂したものの、自分の本名なんてBBなプロバイダやジャパネットな通販会社によって自分の意思とは関係なく既に流出してしまってるので憂うことはない。こんばんは吉見マサノヴです。どうぞよろしく。
 
というわけで約4年に渡って綴ってきた【恋愛歪言】が、とうとうワールドワイドウェブの波を越え、紙の媒体となり、本名を晒し、世に広まっていくわけだが、今後、執筆業に専念するのかといえば、そうでもなく、これからも看護師の傍ら、執筆を続けていきたいと思う。だって、モノを書いて飯が食えるほどの作品なんて書けないもの。とにかく、今回の受賞を期に、受賞を期に、期に、何をすればいいのだろう。今まで通りでいいのかな。肩の力が抜けている時の方がいい文章が書けるものです。ご清聴ありがとうございました。
 

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