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| 2004年03月24日(水) 冷静な怒り。凶暴な言葉。 |
| 「ごめんなさい。怒らないで。ごめんなさい」 彼女と、ちょっとした食い違いがあって、こんなメールをもらって僕はとても残念な気持ちになった。この「ごめんなさい」という言葉。今回の件は、別に彼女が謝るべきではない。彼女ではない誰かが謝らなければならないのに、彼女が僕に必死に頭を下げている。虚しくなる。全然フェアじゃない。 恋愛とは常にフェアであるべきだと思う。どちらも優位に立ってはいけない。主従の関係なんて恋愛じゃない。「ごめんなさい」僕たちはフェアな恋愛をしているつもりだった。例え年齢の差があるとはいえ。しかし彼女は今日僕に頭を下げた。もう怒らないで。ごめんなさいごめんなさい。 フェアな関係だと思っていたのは僕だけだったのかもしれない。彼女は常に僕に怯えていたのかもしれない。そう思うと胸が痛くなった。頭を下げて涙を流す彼女を見て、どうすればいいのかわからなくなった。僕は時々、何の見境もなく怒りを露にすることがある。理性を失い、言葉という武器で彼女をめった刺しにすることがある。今回、僕の悪い癖が出てしまった。彼女は、ボロボロになってしまった。 彼女が頭を下げれば下げるほど、ごめんなさいと呟けば呟くほど、僕の中の空虚感は増し、無力感が支配し、自己嫌悪に陥る。今回の彼女にだけは見せたくなかった僕の素性を、とうとうさらけ出してしまった。どうしてフェアになれない? どうして男は怒り女は怯える? どうして僕は今こうやって頭に血が昇ってるの? 彼女は不必要な涙を流さなければいけないの? 僕たちの邪魔をする者に、僕は面と向かって中指を立てる。消えかかった災いの炎を自ら焚き起こすことだってできる。理解という偽善じみた言葉を用い、寛大な振りをして悦に入ってる奴がいる。中指を立てる。僕はそいつに中指を立てる。冷静な怒りと、凶暴な言葉をもって。 |
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