2003年12月07日(日)  終焉に近付く二人。
 
僕がいちばん駄目なところは、彼女を必要なときにしか彼女を必要にしないということで、必要じゃないときは必要じゃない。今から来てと言われても行かない。メール返信してと言われても返信しない。彼女が涙を流すと途端にオロオロして歩み寄る。涙が乾くと離れていく。
 
限りなく終焉に近付いている二人は、日曜日の夜に一体何を考えているのだろう。僕は夜が明けることを待っている。太陽の高くなるにつれて考えることは楽観視できるような気がする。彼女は何を考えているんだろう。また泣いているのかな。もう僕のことで泣くことなんて馬鹿馬鹿しいと気付いている頃かな。
 
彼女の言っていることは全て理解できる。間違ってることは一つも言っていない。彼女はワガママだからと自分を責めるけど、本当は気持ちを口に出して言わない人がいちばんワガママなんだ。
 
僕はワガママだと思う。彼女はそれに気付いていないようで気付いているようで、実は気付いていない。僕がどの程度の人間かということさえ気付いていない。電話で話すこと以外、会って手を繋いでいるとき以外、ベッドで肩を寄せ合い小声で話すこと以外、日記に書いていること以外の僕を知らない。
 
彼女は、僕が他人に無関心だということを気付いているのだろうか。誰と話しても誰と笑ってもそれは全て上辺だけ通って完結しているということを理解しているのだろうか。
 
彼女は、頭がいいので多分気付いていると思う。そして彼女なりに関心を寄せてもらおうと努力をしたと思う。僕もそれは痛いほど理解していた。痛いほど。
 
だけど結局駄目だった。この恋は限りなく終焉に近付いている。もしかしたら終焉を迎えているのかもしれない。僕だけが気付かないのかもしれない。彼女が見ない振りをしているかもしれない。
 
彼女を必要なときにしか必要としない。恋愛で、この法則に当てはまる者は全て終焉に近付く。恋愛は「個」ではないのだから、自分の中に「個」が占める割合が高くなるほど彼女の姿は霧に覆われ、やがて見えなくなっている。
 
霧の向こうで、彼女が手を振っている。もう手を振るその仕草しかわからない。やがてその仕草さえ見えなくなってしまうだろう。
 
そして僕はその姿を失う前に、自ら、瞳を閉じる。
 

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