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| 2003年11月10日(月) テレビうつらない。 |
| テレビが壊れた。正確にいうと壊れてない。多分このマンションのアンテナに何かしらの障害が生じたのであろう。どのチャンネルをまわしても砂嵐と不愉快な音。イライラしてくる。 いつも「次CMに入ったら風呂に入ろう」「っていうかこのコーナーが終わってから入ろう」「もうこのコーナーまで見たから最後まで見よう」などと自分で自分を欺きながら風呂に入ることを延々と先延ばししてるのに今日はテレビが見れないので早目に風呂に入った。いつもの日常のリズムと異なる状態に髪の毛を乾かす僕は途方に暮れ次にどんな行動を起こしたらよいのかわからなくなる。鼻糞とかほじる。 「そういう時間を私の為に使って」 と、いつか彼女は言った。いくら自堕落な僕も鼻糞をほじる時間を彼女の為に使おうとは思わない。「テレビが見れなくて早目に風呂に入って鼻糞をほじっている時間」と「彼女と過ごす時間」を並べて考えようとは思わない。ほじるときはほじる。やるときはやる。やらないときは勃たない。 畜生。大家に電話したろか。隣の部屋の女性に電話して番組が表示されているか確認したいけど多分バイトだし。イヤだなぁ。僕の部屋だけテレビが見れないのってイヤだなぁ。みんな見れないでほしいよなぁ。このマンションの住人全部。つーか日本人全部。みんな見れなかったら安心して小説でも読むんだけどなぁ。 大家に電話したいけれども。先月僕は鹿児島に行っていて、ついうっかり家賃の振込みを3日程遅れてしまってあぁいけねぇいけねぇとペロッとオチャメに舌を出しながら銀行に行かんといかんなぁ。などと考えていた矢先、携帯が鳴る。 「家賃の振込みが遅れてますので速やかに振り込んで下さい」 もう振り込む気ゼロ。勉強しようとした矢先、お母さんに「あんた宿題終わったの!」と言われることと同じ。自ら産出したある決意を第3者によって忠告された時ほど無力感に支配されることはない。もうヤダ。振込みたくない。自暴自棄になっちゃった。と思いながらも自らを奮い立たせ即日振込みを終了させたわけだが、そんな3日遅れたくらいでワーワー言う大家にテレビが表示されないと電話しようとするものなら、 「なんだいテレビテレビってうるさいねぇ。家賃振込むの遅れたくせに」 なんて思われそうで電話できない。怖いから。「そんなに文句言うのなら出ていきな」なんて言われたら僕はどこに行けばいいんだろう。彼女にマンションに行こうかしら。あぁ駄目だ駄目だ。 「あなたの寝相の悪さには驚くばかりだわ」とか「あなたのイビキの騒音で私寝不足だわ」とかいちいち人の睡眠に対して文句ばかり言うので、結局僕はどこに行っても小言を言われる。だから砂嵐を眺めながらハハハ、ヘヘヘなどと笑ってみたりする。寂しいなぁ。 |
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