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| 2003年06月25日(水) 午前4時。 |
| 隣の部屋の女性は午前4時頃バイトから帰ってくる。僕は最近完全に昼夜逆転して朝8時に寝て夕方4時くらいに起きるという生活をしていて、朝の4時といったらまだパソコンの前に座っていて日記以外のいろんなことを書いている時間で、彼女もそれを知っていて午前4時。やはりベランダから話し掛けてくる。ただいま。おかえり。疲れた。お疲れ様。はいこれあげる。わぁビール。今の時間からビール飲めないよ。あ、そうだこれあげる。またカロリーメイトですか? まだ私の部屋にいっぱいあるよ。今からそっち行ってもいいですか? いいよ相変わらず散らかってるけどね。 そして彼女は早朝4時にシャワーを浴びて部屋にやって来る。僕は早朝4時にビールを飲んでのらりくらりとパソコンに向かって文章を書いている。「今日は3時間眠れます」彼女は9時から大学なのだ。3時間とは。僕は毎日その4倍眠っている。そのことは言わない。 「これ今日中に提出しなくちゃいけないんです」彼女は早朝4時に午前9時までに提出しなければならないレポートを僕に渡す。僕はビールを飲みながらのらりくらりとレポートを仕上げる。『日本人の優しさについて』このテーマは多分、僕の為に与えられているんだと思う。僕の優しさ。彼女のレポートを書くことは、多分優しさではない。それは憐れみでもなく、僕自身に対しての戒めだと思っている。毎日毎日部屋の窓から景色を眺めながらただひたすら時間が過ぎるのを待っている僕の戒め。 800字のレポートは10分あれば仕上がる。たった10分で『日本人の優しさ』の全てをわかったような文章を書くことができる。本音と建前に基づいた疑心暗鬼の裏に潜む優しさ。このことを噛み砕いてだらだら書くとあっという間に800字埋まる。 「よし、終わった」 バドワイザーを飲み干して煙草に火をつける。「終わったよ」ソファーへ振り向くと彼女は寝息を立てている。窓の外はうっすらと明るくなっている。彼女を起こし、ベッドに眠らせて午前8時に目覚ましを合わせ、僕は一人掛けソファーに腰掛け、しばしの仮眠。 |
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