2003年06月17日(火)  ベロベロバー。
今日は失業認定日。月に1度ハローワークへ行き、僕まだ無職ですってことを証明しなければならない日。職員室に行って僕バカなんですって言いに行くようなもので誠に情けない。非常に嘆かわしい。頗る惨め。甚だ遺憾。至って残念。極めて無念。しかし証明しなければ失業保険を貰うことができない。梅雨時という時節柄、どうも勤労への意欲が湧かず、いつまでも無職という社会的地位に甘んじており、もっと過ごしやすくなったら働きますのでどうか数ヶ月国の税で賄って下さいませ。と平身低頭。そういう我々失業者の身分を知ってか知らぬかハローワークの職員、頗る横暴な態度。
 
「あぁー。その書類そこに出しといて下さい」
「ちゃんと順番がきたら呼びますので」
「ハンコ忘れたの? いやぁ、確かにこの書類には書いてないけど、持ってこないと駄目だよ」
 
下手に逆らうと失業という身分さえも剥奪されかねないので陳謝陳謝。前の職場じゃお前らより給料いっぱい貰ってたんだよ! とどうにもならないプライドだけを頼りに役所の粗暴な態度を耐え凌ぐ。

本当に近年の雇用状況は切実で、僕などはもう少し勉学に励みたいとか福祉を専門的に追及したいとか、分かり易く説明すると自分のエゴで仕事を辞めたので苦労して当然だけど、左隣に座っている方など悠に齢六十は越えているのではないかと。右隣に座っている方は齢2ヶ月程の赤ん坊を抱えている。泣き叫ぶ。奇声を挙げる。左隣の齢六十のおじさんが赤ん坊をあやす。ベロベロバー。役人は相変わらず横暴な態度でデスクにふんぞり返っている。僕が泣きたくなってきた。デスクの反対側では優しさが滲み出ている年寄りが見ず知らずの赤ん坊をあやしているというのに貴様等の態度はなんなんだと。
 
そりゃ今は失業している身だが、ここにいる人は皆然るべき職を持っていて然るべき責任を真っ当し、現在に至っているのだ。少しでも優しさを、失業者を労わる言葉の一つでも投げ掛けてくれたらどうだい。はい次はい次とベルトコンベアにでも乗っているようにたらい回しにされて、帰る間際に「尚早に御国の為に奔命せしめるように非国人よ」というような嫌味を言われて雨舞い落ちるコンクリートジャングルを肩を降ろしてトボトボ歩き、電車賃140円を惜しみ、コンビニの店頭で無料のアルバイト雑誌をバッグに入れ、アパートに帰りウンコしながらバイトを探す。まともな飯にもありつけぬのでまともな糞さえ出ない。ユニットバスの天井を見上げベロベロバーと呟いてみた。

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