a hermitage
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今日の お昼ごはんは レトルトカレー 食べたんだよ。
3年以上 食べてなかった、 食べられなかった レトルトカレー・・・
今日の お昼ごはん、 チビタが 「カレーがいい!」 って 言うから 「どうにも動けない時用非常食」にと 買い置きしておいたのを 温めた。
チビタの分だけ・・ と 思ったけど 思い切って 私の分も 温めた。
ドキドキした。
これは ただのカレー、
あの日の あのカレーじゃない、
自分に 言い聞かせた。
お皿に開けると おいしそうな いいにおい。
あの日から それを見るのでさえ 心臓バクバクで 気分が悪くなってた。
今日は 「このカレーは あのカレーではない!」 違うものだと 思うことができた。
食べるのには もっと 力がいった。
ひとくち・・・
おいしかった。
ひとくち ひとくち おしゃべりしながら ふつーに食べてるけど
目の前には あの日の あのカレー、 くっきりと蘇る。
見たわけでもないのに ダンナが 独りで作ってる姿、 独りで食べてる姿、 途中でやめて 出かける姿、 くっきりと 目の前に うかぶ。
チビタに 「とーさんが 最期に食べたのは レトルトカレーだったんだよ」 と 教えたくなったけど やめておいた。
ろくなものを食べてなかった あの頃。
「最期に おいしーーーもの 食べておきたい」
そう言ったアイツが 最期に食べたのは レトルトカレー。。。
病気だろうと なんだろうと 食欲だけは 落ちることのなかったアイツが 半分で 食べるのをやめた レトルトカレー。
あの日は ちゃんと 家で晩御飯を食べたはずなのに どーして あんな時間に カレー作ったんだろう。
お腹がすいてたの? おいしいもの 食べたかったの?
どーして 半分でやめたの?
お腹がいっぱいになったの? もう 行く時間になったの?
さすがに 食欲 無くなったの?
いろんなことを 思いながら カレー食べた。
でも これは あのカレーじゃない!!
忘れたいわけじゃない、 いや そのことも アイツの生きてた一部として 覚えていたい。
けど そのたび 気分が悪くなるのは 困る。
負けるかっ! カレーなんかに!
っつーか、
アイツなんかに!!
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