劇団の練習から帰って来たら、部屋中のありとあらゆる電化製品が点けっ放しになっていて、 テレビはテレビでしゃべりまくってるし、 デッキはデッキでがなってるし、 換気扇やお風呂の電気ももちろん、 部屋も思いつくところの電気は全てつけっぱなしになっていました。
……そんなうるさい状況のなか、一人(仮)眠っているヘビゴンザレス(仮)。
「これは教育上よろしくない。ちゃんと注意して躾けなきゃ。」 そう思って起こそうとしたとき、寝返りを打ったヘビゴンザレス(仮)の顔には苦渋の表情が。
はっ、としました。
そして、私も急いでヘビゴンザレス(仮)の横に行って、 二人でいつも通り、仲良く寄り添って寝ました。
「もしかして、寂しかったのかな?」
そんな考えがよぎったとき、すぐに、叱ろうとした自分の思慮のなさを恥ずかしく思いました。 "ごめんね" と、寝ているヘビゴンザレス(仮)に向かって呟いて、その日は就寝しました。
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