|
目が覚めたら高尾だった あれほど「J」に 寝ちゃ駄目ですよと 別れ際に念押しされてたのだが・・
そろそろ降りる時間じゃないんですかと メールにも入っていたのだが・・
高尾について 乗り越しの電車賃380円すら財布の中には無く 高尾駅にお金を借り (今度返しに行かなければならないのだが・・)
タクシーに乗った 運転手は45歳くらいの人だった
オレ「いや〜寝過ごしてしまいました〜」 運転手「あ〜やっちゃいましたか=!」
柳沢慎吾のような声の持ち主の 威勢のいいハイテンションな運転手だった
運転手「大月まで行かなくて良かったですね=!」 オレ「以前、行ったことありますよ。あそこ遠いですね。」 運転手「あ〜遠いですよ=!」 オレ「びっくりしましたよ。朝日が昇りはじめたら目の前、山で」 運転手「そうですよ=!」 オレ「プラットホームで一夜を明かしたのですが、大月始発の終点が高尾でしたからね」 運転手「そうですよ=!オレ、あの辺すっごい詳しいですよ!」 オレ「あっホントですか」 運転手「暇さえあれば山道をバイク飛ばしてツーリングしてますからね=!」 オレ「この前、奥多摩に行ったんですが、良いですよね〜。あの辺の山とか道とか」 運転手「最高ですよ=!で、大月のプラットホームではなにしてたんですか?」 オレ「LIVEの帰りに寝過ごしてしまい、その日のLIVE音源をウオークマンで朝まで聴いてました」 運転手「音楽やってるんですか=!」 オレ「ハイ!」 運転手「オレもやってるんですよ。ギター弾きですけど」 オレ「あっホントですか」 運転手「オレラのバンドの音源聴いてくれます?」 オレ「聴かせてくださいよ〜」 運転手「ちょっと待っててくださいね=!」
タクシーの車内に音源が流れ始める。 なんかとても楽しい気分になった。
オレ「もっとボリューム上げてくださいよ〜」 運転手「いいですか=!」 オレ「いいですよ=!」
タクシーは走った 国分寺に向かって快適なスピードで 道はすいていた
音源はとても覚えやすいメロディーで ゴキゲンなサウンドだった。
西国分寺に近づいて来たとき
「おっ!ケンちゃん弁当だ!」と運転手は言った
オレの家からも近く、何回かここの弁当を買いに来た事がある
オレ「知っているんですか?」 運転手「オレのマブダチがやってんだよ」 運転手「ケンちゃんて言う奴なんだよ」 運転者「オレ、ヨッチャンって言うからヨロシクね=!」 ヨッチャン「今度ケンちゃん弁当に行ったら、ヨッチャンに車のせてもらったって言いなよ!」 ヨッチャン「ケンちゃん、必ずサービスしてくれるからよ!」 オレ「もちろん!行きますよ!」
そうこうしているうちに 車内はケンちゃんのバンドのバラードが流れ オレの住んでる団地の脇についた
オレはヨッチャンのタクシーを降りた ちょっと名残惜しかった
帰り際もヨッチャンは元気で 「ジャ〜ネ!お休み=!!」って行って タクシーをユーターンさせ、再び来た道を引き返し 奥多摩方面に向かい車をぶっ飛ばして行った
ヨッチャンとの時間、とても楽しかった
「J」にはおごってもらってオレは呑んでいた。
後輩の「J」とちょうど同時に仕事が終わったとき 「J」が「田村さん、もう呑みに行きましょう!」って言った
オレはお金がないことを言うと 「J」が8000円以内ならおごますよと言った
そして 後輩におごってもらいながら 申し訳ないとおもいつつ 呑んで、語って楽しい時間を過ごした
結局、高尾まで乗り過ごし カード支払いで 8000円かかって家に帰って来た
「J」のおごってくれた8000円が水の泡になった気がして 「J」に凄く申し訳ない気持ちになり 自分の情けなさを痛感しトホホとなり・・
藤原さんには日頃 呑むなとは言わないけど寝過ごすとかそういう無駄な出費は本当にやめてね と言われており ついこの前もお金がないって事で話をし 無駄な出費は無くすよと約束したのに また寝過ごした
カードで支払った領収書は冷蔵庫に隠した
でもその場所は いつの日か必ず見つかるであろう場所だ
見つかったとき、藤原さんに謝ろうと思う 「わ=。見つかっちゃった=!」って驚きながら。
それでもまた、高尾まで寝過ごしたら その度ごとにヨッチャンを呼ぼう
ヨッチャンならきっと 現れてくれるような気がしてならない。
|