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ブルちゃん


以前、東小金井駅の踏み切りが

中央線高架式工事の影響で

「開かずの踏み切り」に輪をかけていた時、

ず〜っと踏み切りの前で開くのを待っている時

目の前に更に前から待っていたと思われる、

ちっちゃ〜い白黒の
顔がブルドッグのブルちゃんと
その飼い主がいた。

ブルちゃんは大人しく静かに待っていた。

が、

踏み切りが開くやいなや、ものすごい小走りで走り出した。

その姿といや〜

ちょっとがに股で、とても一生懸命で、嬉しそうに小走りで

お尻をプリプリ、プリンプリンさせて

思わず「お〜い、なんだおめ〜、かわいいな〜!!!」

と叫んだものである。

俺の声が聞こえたかどうかは解らんが

飼い主さんとブルちゃんが、一緒に小走りして去っていくのを

俺が「なんだあれ〜、かわいいぞ〜!!」と叫ぶたびに

ブルちゃんは飼い主を見上げ、飼い主はブルちゃんに笑いかけ

とても、微笑ましい光景であった。


そのブルちゃんと、また今日、遭遇できたのである。

道ですれ違ったのである。

もしやと思い、振り返ると、やはり

あの時のブルちゃんであった。

今度は俺はそんなに叫ばなかった。

「あっ!」ぐらいだったが、

プリプリ、プルンプルンお尻を振りながら、

本人はとっても一生懸命、一歩一歩がに股で

しかめっ面で歩いているのだが、

お尻の穴が、梅干しみたいで、丸見えで

姿が見えなくなるまで、後ろ姿を見送ったのであった。

愛しい気持ちは、なぜか

せつなさを連れてくるように思えるのである。





2005年02月09日(水)

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