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LIVEがはじまるよ〜。


夜8時45分頃

「LIVEが始まるよ〜」と

1本のメールが届く。

その時、まだ俺は渋谷から遥か遠くの場所にいた。

その日は朝から、緊張してた。

拳銃の黒さんのLIVEであり

関わる人みんなの節目となるLIVEの日であった。

目に焼き付け、見とどけるべく日であった。

LIVEに間に合わない事は朝から知っていた。

1本のメールの後、

なんとも言えない感情がめぐり、震える。

目の前が何にも見えなくなるとはこの事を言う。

いや、はっきりと目に見えていたものがあった。

それは、今、行われているLIVE風景ではなかった。

ちっちゃく1点にあつまる渋谷駅の改札口が映っていた。

1本のメールが来てから、50分後、渋谷駅に着く。

アピアに電話する。

なかなか誰もでない。出てくれ〜出てくれ〜。今、どうなってる〜。

胸で叫んだ。走った。

火取ゆきさんが電話に出た。

「まだやってるよ〜!!!!」

猛ダッシュした。強烈にダッシュした。

間に合ってくれ〜!!!!

間に合ってくれ〜!!!!

歩道橋を渡り終えた頃のスピードは頂点に達し、

ラストスパートをかけて、アピアの扉を開ける。

ふみよさんが、すでに缶ビールを持って、

マラソンの給水所みたいに俺に手渡してくれた。

嬉しかった。

アピアの2つめの扉を開けた。

拳銃の黒さんが現実となり目の前に立って唄ってた。

間に合った。

最後の最後に間に合った。

最後のワンフレーズの時だった。

「ありがとう 舞うよ 心に 舞うよ」

透明に立って、遥か向こうを見すえてた。

涙は涙は涙は流さない。

不思議な打ち上げだった。

終わりが始まりの祝い事でもなく淡々と

関わる人、近い人、遠い人、

人が人を呼び、集まり、

時代が変わり・・・・何にも変わらない。


スタートラインの白から始まる

濁りのない疲労、エネルギー、人間の持つ本能が

音となり、色となり

ポッカリ浮かんだ地球の上で

人はダンスをする為に体があるのかもしれない。

ダンスをするのである。









2004年12月14日(火)

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