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「お前今何処いるんだ〜?」

「スタジオが終わって、右手にギターケース持って
左手に携帯電話でお前に電話かけたが
これじゃ〜タバコ吸えないと思って
ギターケース置いて、
左手に携帯電話持って、右手にタバコ持って
ベンチに座ったところだ」

「お前が正しい」

そう、俺は正しい。

っていうのは冗談で
ま〜さておき

昼間、久しぶりに実家に帰って
俺の両親がいない間、

俺の愛すべき、ワンダフルドッグ「LUCK」
の子守りをしてた。

顔、詳しくは首からおでこまで
余すところなく、なめてくれた。

まず舌ベロが首筋から耳に行き
今度は首からラインに沿ってあごに行き、ほっぺたを通過し
まぶた、まゆげを通りおでこへと

そしてまた、くびからのどぼとけと行き
くちびるめくられ、鼻の穴、鼻の山、みけんを通り
おでこへ。

左右対称。

顔が終わったら、

今度は、半そでの腕をまくりあげ、
脇の下から手の平へ、
肩から手の甲へ。

左右対称。

露出している皮膚は
全て「LUCK」のだ液でコーティングされた。

う〜何が楽しくてこんなになめられるんだ?

う〜嬉しい。

「LUCK」は今、3歳。

左前足の小指の付け根の骨が
先天的に欠けている。

時々、少しびっこを引く。

普段なら、朝の散歩が終わり
午後2時半からの散歩の時間まで
お昼寝する時間も、ずっとずっと起きていて
俺をもてなしてくれた。

2時半になり今日2回目の散歩も
時々、びっこ引きながら
時々、俺の顔を見上げながら
ずっとずっと、ニコニコしながら
お尻を振って井の頭公園まで行った。

痛い顔何一つせず。
俺と一緒にいる時間を
心から楽しみ、
そして誰にも心配掛けないように
びっこを隠す。

痛いなら、痛いと泣けばいいのに
泣かない。

「オイラは散歩がしたいんだ。足なんか痛くね〜」

大好き。

心から。

今日はお昼寝しなかったから
今頃はぐ〜っすり寝ている事だろう。
人間で言う徹夜以上の眠さもおかまい無しに
俺を、無の喜びでもてなしてくれた。

愛しい気持って
何故か
こっそりと涙を連れてくる。



















2003年07月12日(土)

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