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2002年05月23日(木)
今年の夏はモア・ベター
(れん) 晴れ
今日は黒くなるわ 思いきり焼くわよ 真夏の太陽 わたしに強く照りつけて 誰もいない海で 夏を楽しみたい 真っ黒になって 沈む夕日みるの 夏の海がだいすきよ
(夏の海/森高千里)
先週からいっきに気分はミラクルライト! ココロはすっかり夏色です!!
先週は、日本でも報道されるほどインドは暑かったんですか。うちの妹からも、死んでないか?とケータイメール来ました。たしかにデリーは暑かったです。特に先週の土曜。ちょうどその夜、悩みをたっぷり抱えたテリーもうちに来まして、腰痛抱えた僕とふたりで暑い暑いと言いあって、もっと暑くなってしまい、おまけにテリーはラッシーの飲み過ぎで腹痛まで抱えこんでしまいました。今週はまだぜんぜんいいですね。諦めが肝心だから、と先週日本からメールをいただき、いい感じで諦めができたんで、それで大丈夫なのでしょうか。でも実際に今週はちょっと気温低めで40度ちょっとくらい。42度とか43度とか。このくらいの気温ならなんとかかんとか平気になってきたのは僕だけでしょうか。あまり同意を得られそうにありませんが。でもやっぱり46度と42度って、ぜんぜんちがいますよね、ね、ね。やっぱ4度違うとぜんぜんちがいますよね、ね、ね、ね、ね、ね。この4度の差、でかいですよね、ね、ね、ね、ね。
インドの部屋ってのは、階が上にいけばいくほど家賃が安いんです。ということで、うちはもちろん三階トップフロアしかも西向き南向きの部屋という最高にインドの夏を体感できる部屋なのですが、そこで今日は「今年の夏はモア・ベター!!」ちょっとした知恵と工夫でモア・ベターな夏をエンジョイしましょう、編です。(ちなみにこの「今年の夏はモア・ベター」は森高千里のアルバム名、細野忠臣共同プロデュース、そう、なつかしのローソン夫婦ですよ)
まず第一。朝ご飯はしっかり食べましょう。昼、夜は暑くて食べる気がしません。まだ体が元気で、部屋も涼しい朝にしっかりと栄養補給。ちょっと時間遅めで昼といっしょが僕のリズムになってます。
第二。午前10時には、窓、ドアをすべて閉めましょう。昼からの熱風浸入を遮断。昼間はかなり強い熱風が吹き荒ぶので、しっかり網戸も閉めるよう。なるべく部屋の電気も消した方がベターです。電球、電化製品もかなりの熱を発散します。朝のまだほの涼しい空気を、何時まで室内に保存できるかが大きな勝負の分かれ目。パンカー(天井扇風機)の強さは絶対最弱。
第三。バケツに水を溜めておきましょう。いつ水道が止まっても大丈夫という面もあるのですが、ではなく、最大の理由は、こうして水を溜めておくと水がキンキンに冷えてくれるんです。気化熱のためといわれますが、とにかく冷蔵庫で冷やしたように冷えてくれます。浴びると飛びあがるほどの冷たさ。インドの食堂などでも鉄やアルミの瓶、バケツなどに水を溜めてますが、これは自然の力で水を冷やしてるんです。昼過ぎると水道からは火傷しそうな熱いお湯しか出てこなくなります。
第四。シャワー後は全裸でパワー全開パンカーに。こちらも気化熱で、皮膚下に溜まった熱を一気に抜き出してくれます。鳥肌がぜったいブツブツ立ちます。注意事項が二点。まず、あまり長時間パンカー全開で回し続けると、床や壁、天井が熱をもち、部屋全体の気温が急上昇するので、適度な時間でパンカーを最弱に戻しましょう。目安は4分強。注意第二点、おなかを冷やし易い人は気をつけるよう。
第五。ここが肝心。午後6時過ぎるとおもての太陽光もずいぶん弱まり、涼しい風が吹き始めたかも、と窓を開けちゃダメ。まだまだおもては暑い空気。室内ももうかなり暑くなってますが、しかしもう少しの辛抱。ここで窓を開けると、いや増して部屋は暑くなってしまいます。あくまでパンカー最弱のまま、もう最低60分、できることなら90分待つこと。
第六。水撒き。勢いよく、しっかりと撒くこと。特に夕方、夜はしっかりと水撒き。壁などは近寄るだけでくらくらするほど、触るとアチッくらいの温度。水をしっかり撒いて内から冷ましていく努力が肝要。床のコンクリ部分は勿論ですが、ベランダ、表口、そして可能ならば、敷き布、壁、ドア、窓、机の上、ベッドの布団などにも水を撒くとモア・ベター。特に布団は熱をもってます。15分弱で乾燥してしまうので、更にもう一度しっかりと水撒き。床が触ると冷たく感じれるくらいまで。
第七。マンゴーの食べすぎに注意。インド人曰く、ヒートを起こすといわれます。怖いので、僕自身一日二個までしか食べたことないので、このヒートとはどういう症状なのか分かりませんが、しかしとにかく夏にヒートを起こすという台詞はとても恐ろしいので気をつけるよう。
第八。しっかりと水分補給。特に発熱時、下痢時は、これでもかというくらい飲むこと。脱水症状を防ぐという意味もありますが、水分をしっかり採り、発汗を促すことによって、体温上昇を抑えます。汗が流れないからといって汗をかいてないというのではけっしてなく、乾燥しているため、すぐに汗が蒸発しているだけです。汗腺は全開で、シャワー後一時間で肌はすっかり塩味になってます。
第三、四、六はすべて気化熱の原理を利用したものですが、広辞苑によると、気化熱とは、液体が気化するのに要する熱量。よく分かりませんが、たしかに水が蒸発する際に熱量、カロリーですね、が必要で、その原理を用いて、熱をもつモノを冷ましていくことだと思われます。車のラジエーターなんかもこの原理ですよね。最近話題の原発の冷却水は違うか。注意事項、これは湿度の低い時にのみ効果のある原理利用で、湿度がある場合にはまったく効果を発揮しません。もちろんエンジン、原子炉や焼けた鉄など、あれほどの高熱な物質には効果ありますが、体温や水、床の温度程度の冷却には、低湿度が絶対条件です。中・高湿度時の水撒きなどは逆効果になってしまいますので、事前にしっかりと湿度をよんでご利用下さい。
部屋の中は特に夕方から夜が暑いので、可能であれば出かけるにかぎるのですが、しかしもうこの時間には体もへとへとですし、食欲も皆無、それに試験前、そういうわけにもなかなかいきませんし、とにかく野良犬がガンガン吼え始めるまでの我慢です。12時過ぎ。そのくらいには、なんとか過ごせる気温になってくれます。彼らも涼しくなってからが元気です。午後6時に一度シャワー、そして9時辺りにもう一度水浴び、そして就寝前にもう一度シャワー、このリズムで汗疹対策、ですね。ムヒとジョンソンアンドジョンソンのベビーパウダーをお忘れなく。
その他、なるべく北側に座る、濡れたシャツを着用、などなどありますが、とにかくちょっとした工夫でモア・ベターな夏を過ごしましょう。夏の海じゃなくって、夏のデリーがだいすきよー、と森高調で歌ってみては、まずココロからモア・ベター。
疲れてる風来坊 ふーらいぼー いつまでたっても風来坊 ふーらいぼー ふうらいぼう
しかし先週、腰痛で床に寝たきり停電地獄のなかでは、やっぱりついつい風来坊を歌ってしまってました。もとネタは、たしか「はっぴいえんど」。
風来坊してても疲れますもんねえ。 勤務する人はかなり偉い。 おつかれさまです。
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