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「種の保存」か「自分の保存」か?それが問題だ。 - 2004年05月26日(水)

実は先々月くらいから、
とあるところから原稿を依頼されてるんですが、
いまだに書き終わってないんです。
いや、第1章、第2章までは行ったんだけどさ、
第三章以降がどうも書けない。
うんにゃ書きたくない?といった感じで。

それもそのはず、この原稿にはですね、
オイラの離婚に関わる話が出てくるんですよ。
で、そのきっかけとなる‘事件’がこの第三章からはじまるわけです。

その事件発生からはもう1年以上たつんですけど、
どうもね、いまだに風化してない部分がありましてね。
「人生是、ネタ也」を座右の銘とするオレ様でも、
いまいち踏み込みづらい部分があるんだなぁ、と。
人間らしいとこあるじゃねえか、と自分に関心ですわ。

こことは別に、もういっこプライベート日記書いてるんだけど、
それのちょうど1年前の日記みたらこんなことが書いてありました。
おもれーからちょっと抜粋。

>今日、彼女とあるドラマを見ていた。
>その中ですごく気になるセリフがあった。
>「私にとっては結婚してからの2年半、
> ずうっと孤独でした。
> もう孤独はいや」
>彼女はこのセリフに反応していたはずだ。
>オレもドキッときたくらいだから。

ちなみにこれ、「北の国から」の最初のTVシリーズに出てくるセリフ。
ゴローさんと元嫁いしだが離婚したあとに出てくるセリフです。
まあ、いしだの言い分もわかりますよ。
旦那はその不器用な性格から仕事うまくいってないし、
だから自分は家庭支えるために働かなきゃいけないし、
そりゃもうストレス溜まって浮気のひとつもしますがな。

でね、このドラマに出てくるような「家庭での孤独感」って、
多かれ少なかれ、どんな家庭にもあるよね、と。
ウチのおかんも昔、そんなこといってたもんなぁ。
でね、改めて考えちゃうんですよ。
結婚って一体なんなんだろう?と。

本来は遺伝子を残すために、
そんでしっかりと子育てできる環境を作るために、
結婚って制度ができたんだと思うんですよ。
ところが、人間には心という厄介な代物があります。
「好かれたい」「優しくされたい」
そういった欲求を満たす受け皿としても、
結婚という制度はあるわけですな。
ところが、例の「いいしれぬ孤独感」ってのは、
結婚しても現に存在するわけです。
しかもその元凶は「子供を養うために仕事をやってて忙しい」等、
子孫を残すための場=家庭を維持するところからはじまっている。
結婚に含まれる「種の保存」と「自分の保存」は、
まったく相反するものなんですよね。よく考えれば。
なのに、なんでそれがひとつの場所=家庭で行われているのか?と。
まあ、そこに「将来、家を建てる」とかいう大きな目標が入ってくると、
両者は合体するんですかね?
ようわからんけど。

昨日、打ち合わせ終わったあと、
「幸せとは何か?」という話をしていてハタと気づいたんですが、
オレの幸せって1日3〜4時間くらいしか仕事しないで、
でもほんのちょっとだけ贅沢できるくらい稼げてて、
美味い飯食って、おねえちゃんと遊んで、
CDとかDVDとか本とか雑誌買って、
ときどきオモチャ買ってガチャガチャしじってみたり、
まあ、そんくらいしかないんですよ。
いやー、我ながら現代的なモラトリアム・オヤジだと思いますよ。
ええ。それがなにか?


...




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