娘。ネタ(5.13バージョンUP!) - 2002年05月08日(水) えー、今回はエロとはまったく関係ない、音楽の話題。 モーニング娘。のニューアルバム「4thいきまっしょい!」の元ネタを紹介いたします。僕は「J-POP元ネタライター」としての側面もありまして。その下書き的要素もありありの原稿です。 で、3月末に出たモーニング娘。のアルバム「4thいきまっしょい!」なんですが、これ、けっこう気に入って聞いてます。多くのヲタさんたちと同じく、ベスト盤以降のシングルを集めつつ、どうしようもない曲を間に入れただけの駄作になると不安だったのですが、今、求められているモー娘。のイメージを継承しつつ、新メンにも花を持たせるというニクイ構成。プレッシャーの中、しかも松浦のアルバムを手がけた後にこのクオリティとは…。そんなつんく♂師匠に乾杯です! で、さっそく元ネタを披露。1曲目、シングルだった『ザ☆ピ〜ス』の、コーラス「♪ウォウオ、ウォウオ、ウォウオ、ピース!ピース!」の部分は、近年、リミックス盤が売れているジャクソン5の『さよならは言わないで』(ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ)のコーラス部分を流用してると思われ。特にグロリア・ゲイナーって人のカバーバージョンのが似てる。ゲイナー・バージョンではコーラスじゃなくて、ストリングス(弦楽)に置き換えられてますが。 2曲目『いいことある記念の瞬間』は、モータウン系のサウンド。イントロの「♪ドッドッドー」っていうベースのリズムがモロに『恋はあせらずに(キャント・ハーリー・ラブ)』なんだけど、その直後に出てくるヴィブラフォン(木琴)のメロもかなり『恋はあせらずに』のメロを意識した感じ。まあ、遊び感覚の引用なのかな? そういえば、『恋はあせらずに』といえばフィル・コリンズのハゲ面が浮かびますなぁ〜。 3曲目の『Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド』。これはシングルカット当時から有名だったけど、楽曲スタイルはアメリカで流行してたスィング・ロックってヤツ。ネタは、スィング・ロックの中でも大ヒットした、ブライアン・セッツアー・オーケストラの『ディス・キャット・オン・ア・ホット・ティン・ルーフ』かな? ちなみにこのブライアン・セッツアーってのは、元ストレイキャッツの人。最近、ペプシのCMでイチロー賛歌を歌ってる人です(泣)。 4曲目『はじめてのロックコンサート』は、楽曲アレンジをR&Bコーラスグループ、F.O.H.のプロデューサーであるAKIRA氏が手がけている。つんく♂とAKIRA氏といえば、後藤真希の『溢れちゃうBE IN LOVE...』と同じ布陣。だからか知らないけど、非常に似てる曲なんですわ。もしかしたら使いまわし?的な。そういえば『あふれちゃうBE IN LOVE...』は、ジェシカ・シンプソンの『イレジスタブル』のパクリ疑惑があったんだよね。『はじめてのロックコンサート』は、『溢れちゃうBE IN LOVE...』で批判を受けたつんく&AKIRAの仕切りなおし楽曲なのかも。でもそれを後藤に歌わせちゃいかんでしょ(笑)。最初聞いたとき、本当に『溢れちゃうBE IN LOVE...』かと思いました。 5曲目『男友達』は松浦亜弥に歌わせてもいい感じの王道アイドルポップス。で、これが偶然だとは思うんだけど、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング・テーマ『残酷な天使のテーゼ』になんか似てます。Aメロ「♪男の友達がいる 恋愛にはならない二人〜」のメジャー・コード感を、マイナーに変えたら、かなり似てますぞ。あくまで「たまたま出ちゃったパターン」だとは思うんですが。 6曲目『そうだ!We're ALIVE』へ。現行シングルですな。この曲はオープニングのコーラス「♪努力 未来 ア・ビューティフル・スター!」が、チャンバワンバの大ヒット曲『タブサンピング』に似てるとか言われてたんだけど、僕的にはファンカデリックの『ゲット・オフ・ユア・アス・アンド・ジャム』のコール&レスポンス部分「♪シット!ガッデム!ゲット・オフ・ユア・ジャム!!」ほうが近いと思ってます。なぜかというと、アレンジのダンス☆マンのルーツを考えると、チャンバよりもファンカのほうがしっくりくるかな?と思ってまして。ファンカって、ファンク好きにとっては絶対避けて通れないバンドだからね。いや、でもつんく♂がチャンバを意識するのはなんとなくわかるなぁ(笑)。つんく♂がチャンバで、ダンス☆マンがファンカ。その複合技だったりして。 ※4/11追加 今日気づいたんだけど、この『そうだ!We're ALIVE』の歌詞に登場する「pump it up!」は、P-FUNK-ALLSTERSの曲名と同じだったりします。で、このP-FUNK-ALLSTERSを率いていたのがジョージ・クリントンって人なんだけど、実は彼、ファンカデリックのリーダーだった人なんすよね。まあ、「pump it up」ってFUNK系のお約束セリフだったりするんだけど、ここまで符号しちゃうと、どうもファンカ説のほうが濃厚かな?と。で、歌詞を書いてるのはつんく♂なんだから、やっぱつんくもファンカを意識?と思っちゃうわけです。 ではなんで、つんく♂はファンカを意識せざるを得なかったのか? ここがポイント。実は、ファンカデリックってグループはとにかく大所帯のバンドで、酷いときはボーカル取れる人間が10人くらいいるような、そういうバンドだったんです。これって何かに似てません? そう、今の13人体制のモー娘。の状態と似てる。つまり、つんく♂は大人数体制を活かすために、ファンカを参考にしたのではないか?と。その関連アーティスト流れでP-FUNK-ALLSTERSの「pump it up」の詩が流用されるに至ったのでは? それこそこの『そうだ!We're ALIVE』はファンカデリック、P-FUNK-ALLSTERS、パーラメント等の「P-FUNK」と呼ばれる音楽に対するオマージュなのでは?とまで考えたくなります。 でもパクリ言うてるわけじゃないで! 『そうだ!』ってホント最高。今日カラオケで歌って実感しましたわ! アイドルがこんな曲歌うなんてホントすげえと思うもん。リズム感と歌唱力がないと、絶対に歌えないもん。つうか、このFUNKYっぷり、そこいらのインチキHIPHOP野郎以上ですよ。よくモー娘。はおニャン子と比較されがちですよね。確かにファンの騒ぎ方は同じかもしんないけど、音楽的には全然違うと思うぞ。おニャン子が円光だとするなら、モー娘。は川崎のソープ嬢。明らかにプロの仕事です! ※4/17追加 そういえば「♪努力 未来 ア・ビューティフル・スター!」の部分は、モンゴル800の「for life」のサビにも似てますな。てゆうか、一番近いかも。ファンカにチャンバにモンパチ…。もう、何がなにやらわからんです(笑)。 ※5/13追加 今日、『そうだ!We're ALIVE』のPVを見てたらある事実が発覚。娘。たちが踊るステージのバックには、なんと横ラインが入った旗が! 旗といえば、ファンカデリックの名盤「ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーブ」のジャケにも、横ラインの旗があるんです。で、これ、当時のファンカのトレードマークでもあったんですよね。もちろん、まったく同じものではないですが…。いずれにせよ、『そうだ!We're ALIVE』、ファンカ説がまたひとつ濃厚になってきた感じです。 7曲目を飛ばして、8曲目『いきまっしょい!』を。タイトルソングですな。プッチモニ『BABY!恋にノックアウト』系の曲なんですが、これ、どっかで聞いたことあるんですよね。やっぱ『BABY!恋にノックアウト』の使いまわし?いや、違うな〜。でも何かネタありそうだなぁ〜。これはまた気づいたら書きます(苦笑)。 9曲目『電車の二人』は、オレがよく出入りしてる音楽系掲示板で教えてもらったネタ。展開がちょっと大滝詠一or太田裕美の『さらばシベリア鉄道』に似てる感じ。ちなみに『さらばシベリア鉄道』には元ネタがアリです。孫ネタですな。 10曲目『本気で熱いテーマソング』は、モロにダンス☆マン系の曲。サビ「♪センチメンタル・トゥナイト〜」の後のブレイクのフレーズが、ダンスクラシック系のクラブでよくかかる、ダン・ハートマンの『フィール・ライク・マイ・ファイヤー』のブレイクにそっくり。思わず、クラブの時のように手を叩きたくなります(笑)。なんて思って聞いてると、サビもなんとなく歌えちゃう感じで。これはウマイっすね! 11曲目『好きな先輩』は新メンが大活躍する曲。間奏のギターのオブリガートが、ラズベリーズ『エクスタシー』によく似ている。でも、このオブリはよくあるパターンなので偶然だと思います。ちょっとコジツケ気味? 12曲目『ラブレボ』をすっとばし、最終曲『なんにも言わずにI LOVE YOU』へ。いやもう、何にも言わずに…なんて言われましても、「矢口のニャン×2写真ってどうなのよ?」「本当にこの春に、誰かが卒業するの?」と聞きたくなってしまうわけですが(苦笑)、音楽的にもフと思うところがありまして。なんかビートルズの『ヘイ・ジュード』的なんですよね。楽曲全体のアレンジが。スローではじまって、最後がゴスペル的な展開で盛り上がるあたりが。もちろん、ゴスペル部分の歌詞は「LA LA LA…」だし。で、このパターンって、SPEEDの『マイ・グラディエーション』と同じなんですよね。え? 『マイ・グラディエーション』だと? 卒業だと? ってことは何かい? やっぱ誰か卒業するんすか? などと強引にこじつけたくなるわけで(笑)。しかもこのアルバム発売は3月27日発売。もしかしたら、この曲は本当に卒業ソングなのかも…。 そういえばこのアルバム、あるメンバーがソロを取る曲が1曲だけあります。そう、5曲目の『男友達』。ソロをとるのは脱退のウワサが絶えない、安倍ちゃんなのです! 安倍ちゃんがソロを取るなんて、シングル『ふるさと』以来のこと。もちろん、他のメンバーは別ユニットやソロがあるけど、安倍にはないからソロ曲をという、つんくPの優しさだったんでしょうが…。かんぐってしまうのは僕だけか??? 娘。ネタでした。以上です、編・集・長! (はい、ボンちゃんありがと〜) *************** ※5/2追記 で、コレを最初に書いたのが、 旧日記板の4月はじめだったんだけど、 結局誰も脱退してないですね(苦笑)。 オレのかんぐりがあくまでかんぐりでよかった〜。 そういえば昨日気づいたんだけど、 プッチモニが年末出した曲「ぴったりしたいX'MAS」のサビ、 「素敵な彼出会いますように〜」って、 志村香(パンツの穴2の主演)のデビュー曲「曇りのち晴れ」 のサビにそっくり。 やるなぁ、つんく師匠! ...
|
|