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2004年10月02日(土)
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ご近所話 |
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タイトル悩んだ結果無難に。 候補としては「そし誰(そして誰もいなくなった)」「キレる大人」などあったのだけど。
これを書いているのは月曜日だけど内容は土曜日の午後のこと。 外では相変わらず子供が遊ぶ声。 そう。学校も幼稚園も行ってない不思議な3兄弟達。
金曜日に母上が夕方になって迎えに来た時も、その子供達はいた。 車に乗り込む私を見つめるので「こんにちは」と言ったら「こんにちは」と返してきて、なかなか良い子ぶりだった。 どうやら母上が言うには、その3兄弟の顔に見覚えがあるとか。 昔、私の記憶がまだ残らない時代に父上と姉二人と住んでいたアパートに、今は子沢山の家族が住んでいるそうな。 そこの子供と同じ顔をしてるという。
私: 「隣の人は○○って苗字だよ」 母: 「そうそう、同じ苗字よ」 私: 「え?じゃぁ孫ってこと?」 母: 「どうだろう。とにかく○○系列なんだろうね。」
おかん。○○系列ってナントカ組系列じゃないんだからさ。 まぁ、ともかく子沢山系列の線が濃厚らしい。 母上は更に「あのちょっと拗ねたような目が見たことあるなぁと思ったのよ」とも言っていた。 拗ねたというか・・・うーん・・ちと表現できないけど、天真爛漫な子供の目とはちと違う感じは確かにするかな。
その3兄弟。 私が玄関を開けて自宅に入るのを追っかけてきて見つめる。 家の中を覗こうと必死って感じで。 宅急便がきて玄関開けようものなら、宅急便のおじさんの後ろに3兄弟。 これまた物珍しげに覗く覗く。 私が気の良いおばちゃんであるならば、お菓子の一つもあげるのかもしれないが。 生憎我家に子供にあげるようなお菓子は無い。というかお菓子自体が無い。 っていうか、いまの時代は知らない人が物をあげるのはいけないような気がする。 それに、子供のあからさまな物欲しげな態度とか不躾な態度とか。 そういう視線は私にとって気分の良いものでは無い。 かと言って、別に子供を威嚇するつもりも追い払うつもりもない。
夕方になって隣の家のトラックが帰ってきた時に、たまたま下にいたので窓から観察してみると。 どうやら従業員の一人が親らしく、子供達が嬉しそうに足にまとわりついている。 もしかしたら母上のいう子沢山の親が働いていて、昼間は隠居した隣のおじいさんが預かっているのかもしれない。
不憫なのは末っ子だ。とにかくいつも泣いている。 大抵は、家の玄関のドアをお兄ちゃんが末っ子を残して閉めてしまい、末っ子が泣くというパターン。 これを一日の内に3-5回繰り返す毎日。 玄関のドアをバンバン叩いて泣き喚く末っ子の声は、聞いているこっちの胸が痛い。 初めての保育園の日に父上が迎えにきて自宅に戻り。その後、姉が帰ってくるまで一人で家に置いてかれた私は突然恐怖にかられて保育園まで舞い戻り、扉をバンバン叩いてた。そんな自分を思い出すからかもしれぬ。 3兄弟のお兄ちゃんは玄関を開ける条件として、毎回「じゃぁ、○○もうしない?」などと末っ子に言う。それを聞きつつ、嘘吐きめ。意地悪したいだけじゃないか。理由なんかつけんじゃねー。などと実は心で呟いている大人気無い大人な私。
そして土曜日に事は起きた。 事なんていう大袈裟なもんではないかもしれないけど、正直びびった。 私が読書をしている間、ずっと子供達は相変わらず元気に遊んでいた。 そして時々末っ子を泣かしていた。 何かをしきりに蹴って転がして遊んでいるらしく、カラカラカラという音が響いてた。
実は私は映画を観ていたのだけど、窓を開けているとカラカラが煩くて邪魔だったので読書にしたのだ。 窓を閉めれば良いのだが、涼しいのに窓をしめてエアコンもなんだと思って。 子供に注意するとか、窓を閉めるよりも自分のやる事を変えれば済む程度のことだ。本を読んでいれば意識は本に集中するので音はきにならない。 道路工事ぐらいの騒音になったら、さすがに気になるだろうが。
コン カラカラカラ コン カラカラカラ コン カラカラカラ
こっちは病人が寝てるんだっ!蹴るんじゃねーっ!
今度蹴ったらぶん殴るぞっ!
バン!
一瞬にして外は静まり返った。 おっさんの声だ。最後のバン!は扉を閉めた音だ。 子供は一切音を立てなくなった。 泣き声どころかヒソヒソ声も家に引き返す音もしないまま、静かになった。
きっと、声も出せないほど驚いたんだろうし怖かったんだろうと思う。 私だってビックリした。
子供に対して 「ぶん殴るぞ」 っていう大人が近所に住んでるとは・・・
その声は、いつもヒステリックに子供を叱る隣の家の旦那である可能性大。 それ以外に子供が見える位置でドアを開けて怒鳴る家は・・・大家さんになる。
今日は子供の声が全くしない。 雨だから家にいるだけとか、もうお隣に預けるのを止めたからならいいけど。
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